愚痴ばかり吐いてしまったが、いい事もあったのよ。
色んな手当てが削減されつつある昨今、引越し手当てなんて当然出ないものと思っていた。 配偶者の扶養手当ですら、1万一寸しか出ないのだ。 人1人がたったそれだけで1箇月生活できる訳無いのに。 引越し料金と敷金・礼金で、大体50万円の出費になった。 主人は、お金が無いなら定期を解約すればいいじゃないと言うが、それってとっても敗北感。 多分、彼には判らないのだろうなあ、この感覚が。 なので先月下旬、私の貯金や他行の口座から掻き集めて、何とか引越し費用を工面した。 その時点で、メイン口座の残高3万円。 次の給与振込みまでの間に、カードや光熱費の引き落としがある。給料日までにマイナスになるのは、間違い無い。 ボーナスまだかな……。
と、青息吐息(私だけ)だった我が家に朗報が! それは、野村證券からのお知らせ。 我が家では、第一生命に加入しているのだ。 これでお判りですね。 そう、株。 私はこの手の書類が苦手なので、主人に解読して貰い、内容は判らないまでも、忘れないように「3月29日〜31日の間に電話する事!」と赤ペンででかでかと封筒に書いて、各種手続き重要書類と一緒に纏めておいた。 引越しが終わったその日に、そう言えばこんなのあったよと主人にホイと手渡すと、そう言えばこんなのあったね、と言われた。 主人はお金に執着が無いので、株をどうするかは私に委ねられた。 私の答えは「売る」である。 株を持っていても、JALや長銀みたいに只の紙切れになるかも知れないし、それならさっさと現金化した方がいいというのが、私の考えである。 それに、学生時代、経済学部の友人から聞いたNTT株の話を思い出したのだ。 その話というのは、友人のゼミの先輩がNTT株を上場当日の朝に買って、夕方に売っただけで200万円稼いだというもの。 何その濡れ手に粟! 株って美味しいんじゃ……と涎を垂らしつつ、怖いので手は出したくないヘタレな私。 手許に残しておいても怖いし、それなら友人の先輩のように、初日に売りに出すという黄金の手を使いたい。 という事で、その場で主人に電話して貰い、売って貰う事にした。
そして4月1日。 片付けや各種手続きで忙しく、株の話を思い出したのは夕方だった。 ずっとTVの前に座ってニュースを待っている訳にも行かないし、ネットが出来ないのは不便だ、と初めて思った。 そこでデータ放送ですよ。 地上デジタルTVにして良かったと、改めて思った。こんな使い方もあるのね。 当初の予想は14万円だったが、結果は16万円。 16万×3=48万! 手数料やら何やらでここから引かれるのだろうが、引越し費用とほぼトントンじゃないの〜! はー良かった……。 思わぬ、神様からの引越し手当てであった。 ま、就職当時から加入していた主人のお蔭なんだけれど。
職場からは出ないと思っていた引越し手当て、実は出るらしい。 主人に訊いたら、後から出るのだそうで。まあ少しだけなのだろうけれど。 考えたらおかしいのだけれどね。 君はどこそこに転勤ね、と異動の指令だけ出しておいて、引越し手当てを出さないなんて。
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