死に掛けた。
買い物に行く途中、車で信号待ちをしていたら、突然心臓がどくんとなった。 不整脈である。 人間は1日のうちに1回は不整脈を起こすらしいので、それ自体は別に珍しくないのだが、今日のはいつもの不整脈とは違う。 次のトクトクが聞こえない。 あれ、もしかして、心臓が動いていない? 今しがた青に変わったばかりの信号が真ん中にあって、昼間なのに周囲は暗くなっている。 視界がどんどん狭まっているのだ。 これがブラック・アウトってやつかー! 運転中にこれはまずい。 幾ら田舎でも、道の真ん中での停車は迷惑だが、下手に動いて事故ったらもっと迷惑だ。 ここは、ハザードランプをつけてPに入れてサイドブレーキかけた方がいいのか。 前の車が発進する前に何とかしなければ。 動いてくれ心臓、頑張れ心臓! とハザードボタンに手を伸ばしながら心臓にエールを送っていたら、やっと心臓が動いた。 そうしたらぱっと視界が開けたので、そのまま左折して、コンビニの駐車場に入って車を停めた。 暫く休んでみたが、再び不整脈は起こらなかったので、買い物に行ってから帰宅した。
しかし危なかった。 主人の父は、1度心の臓の病で倒れている。 心臓が止まったのが自分でもわかって、血が流れずに寒くなって来るのだといっていた。 私は焦りの方が大きくて寒さは感じなかったが、あんな感じなのだろうか。 不整脈はこれまでにも時々あったが、今日ほど酷いのは初めてだ。 1度病院に行った方がいいのかな。 でもホルター心電図つけるなら、春か秋がいいな……夏は暑くて鬱陶しいし、冬は機械が冷たいんだもん。
|