用があって、仕事中の主人に電話をした。 本題が終わって、じゃあねと切ろうとしたら、 「そうだ、シオン人気者だよ」 ……この人は、また何か職場で、私に関するある事ない事を吹聴したのか。 一体何を言ったの、と問い詰めると、 「シオンの絵を見せただけだよ〜」 と。あーあ、アレか。 主人の職場用提出書類に貼ってあった付箋に、昨夜私が、主人の似顔絵を落書きしたのだった。 (一応但し書き。書類といっても、仕事関係の物ではない。幾ら私でも、そこまで非常識ではない……と思いたい) 描いていたのは主人も見ていた筈なのに、何故剥がさずに提出したのーと尋ねると、すっかり失念していたのだそうで。 吹き出しに台詞まで書いていたので、「確かに、春さんって、こう言いそうだよね!」と、職場の人々には大受けだったそうだ。 「そんな訳で、シオンはうちの職場ですっかり人気者ですよ。良かったね!」 良いのか……?
で、肝心の「似顔絵」、主人に似ているかどうか訊いて貰うの忘れたー! でも、西原理恵子の絵(毎日かあさん)に似ているとは言われらしい。そりゃ適当に描いたけどさ。 因みに私、図画工作は5だったけれど、美術は3だった。(何れも5段階評定) 図工の先生には可愛がって貰ったが、中学の美術教師とウマが合わなかったのよね。 いい成績を貰えなかったぐらいなら、まだいい。主人はもっと可哀相だ。 子供の頃、お空を紫に塗ったら、「空は青でしょ!」とオバサン先生に怒られたんだそうだ。ひでー。 精神学的に、この子一寸大丈夫?と心配する事はあっても、怒る事無いのにねえ。 お日様だって、日本は赤だけれど、西洋では黄色で塗るって言うし。 で、主人は未だにそれを根に持っている。 子供には知恵が無いから、大人に反論出来ずに悔しい思いをして、その記憶だけが後々まで残るんだよね。 私も同じ。だから、絵を見られるのは嫌い。 今回の似顔絵は、見られてもいい用の絵だからOKだけれど。
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