ガッツ石松ではない。 映画の話である。
休日の午後、主人と2人で、暫く前に録画してあった「アイ・アム・レジェンド」を観た。 近未来を舞台に、最後の人類になっちゃう男の話だと聞いていたが、違った。 これはどうみても
バイオ・ハザード ゲームは1、2をすっ飛ばして3しかやっていないが、あれは嵌まった。今は5まで出ているんですって? テレビゲームとは無縁な家庭で生まれ育ったので、主人が持っていたプレステで飽きもせずにあればっかりやっていた新婚の頃(笑)。 ゲームも怖かったが、この映画はもっと怖い。 主人にしがみ付き、 「うう、怖いよう怖いよう」 と半べそかきっ放しで、 「このシーンが終わったら教えて」 と目を瞑って主人の腹に顔を埋める妻は、彼にとって非常に鬱陶しかったろうと思われる。 一方主人は、 「なかなか面白いね。これは」 と、物語が進むにつれ、引き込まれている様子である。 どこが面白いの……? 怖いだけじゃん!!
で、とうとう、開始1時間にして妻脱落。 「私、向こうの部屋でアイロンかけて来るわ。終わったら粗筋教えて!」 と撤退してしまった。 これなら、普通に人が殺される話の方がよっぽど面白いよ!と捨て台詞を吐いたら、何故か主人から人でなし扱いされた。 語弊があったが、動機ある殺人の方がまだ解るよ、という事を言いたかったんだけれど(汗)
暫く経ってから、 「終わったよー」 と主人が迎えに来てくれた。 面白かったよ、と私がリタイヤしてからの話を聞かせてくれたが、あのカミサマ女が死んだ方が、人類のためには良かったんじゃないの?と思ってしまった。 だって、医学者や科学者の方が色々と役に立つし、神がかって歪曲された話が後世に伝えられそうだし、クソの役にも立たなかった宗教は生き残らない方が世のため人のためになるんじゃないかと私は思うのだ。 その点で一寸不満だが、世の中は不条理に満ち溢れたものなのね。
主人には好評だったものの、私には恐怖心が残った映画だったので、夜、夢にゾンビが出て来やしないかと怯えたが、幸いそれは無かった。 その代わり、銃弾と手榴弾から逃げ惑う夢を見てぐったり疲れてしまったが、よく考えると、それはゾンビの側なんじゃ……。
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