ぼや〜んと、いつものように登録しているお気に入りサイトを巡回していたら、そのうちの1つに、大体このような事が書かれてあった。
「大好きなピアニストのチケットが獲れた。 奮発してS席、しかも舞台に向かって左側。指の動きが見える席だ。 あと4箇月、とても楽しみだ。」
心臓をぎゅうっと掴まれるような感じがした。 多分それは、私も行きたくて堪らないリサイタル。
ぴあで調べたら、まだ残席はあるようだ。 行きたい……。 でもなあ、家からだと、往復の交通費の方が高くなるのだよ。
独身の頃は、それでも都合をつけて聴きに行った。 でも今はなあ……私が稼いだお金じゃないし。 お小遣いの範囲で買えなくもないけれど、主人を置いて行くのはやはり心苦しい。 亭主が汗水流して仕事をしている間、私だけ遊び呆けるのも悪いし、彼ひとりでお留守番をさせておくと、寂しがって(?)寝込むのだ。兎か。 だから、定額給付金が出たら行きたいなあと思っていたのに、一向に配給の気配が無いんですけれど! せめて、宝籤でも当たればなあ。 岩手の2億円当籤金殺人事件の被害者じゃなくて、私に2億円が当たれば良かったのに。 そうすれば、被害者は死なずに済んだし、犯人も人殺しなどせずに済んだし、私はお金持ちになってウハウハで、まあるく収まったのにねえ。
いや、我が家は裕福ではないが、決して貧乏でもない。 チケットは買える。交通費もまあ出せる。 ただ、私にそんな贅沢をする資格があるかと問われれば、答えはビミョーである。 心の問題なのだ。
でも凄く行きたい……(滂沱)
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