天上天下唯我独尊

2008年09月10日(水) 特等席

今日はちょいと用事があって、街中まで出掛けた。
主人の仕事で車を持って行かれたので、久し振りにバスに乗って。

お昼時だったので、どこのお店で食べようかなーとわくわくした。
呼び込みなんてやっているのね。
隠れ家的な和風のお店にも惹かれたが、お座敷らしい。
つまり玄関で靴を脱いで、正座して食べないといけないのだろうな。
毛唐ではないので靴を脱いだら負けとは思っていないが、生憎今日の出で立ちは、素足にサンダル履きである。
裸足で上がるのはマナー的に宜しくない。
ここは見送って、他に呼び込みしていた喫茶店に入った。
入ってから余りお腹が減っていない事に気付いたので、ランチセットではなく、ケーキセットを頼んだ。
案内されたのは、とても見晴らしのいい席だった。
目の前には木々に囲まれた公園の池が広がり、涼しい自然の風が入って来る。
これはもしかして、この店で1番の席なのではないだろうか。
いい気分でケーキを食べていると、向かいの席に小太りのおっさんが座った。
昼休みのサラリーマンか、首からぶら下げた携帯電話を頻りに弄っている。
そしてそのおっさん、もう片方の手で、胸ポケットから煙草を取り出した。
嗚呼しまった、ここは禁煙ではなかったのかーと思っていると、そいつは断りもせずに煙草に火を点けた。
相席なのに一言も無しってどうなのよ……。
文句付けたろうかと思ったが、万一殴りあいの喧嘩に発展したらまずい。
下手したら主人が馘になる。そうならなくても私が離縁されてしまう。
ここで揉め事を起こして約束の時間に遅れる訳にも行かないので、さっさと紅茶を飲み干して、店を後にした。

勿論その喫煙者には呪いを掛けてやった。
一生出世出来ない呪いを。


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