2008年06月25日(水) |
ミス・マープル祭り2 |
BS2では、ミス・マープル祭り開催中だ。 私は以前から、ミス・マープルを演じるジェラルディン・マクイーワンというお婆さんは伊東美咲に似ていると思っていたが、今日は他にも、石原真理子と胸の豊かな仲間由紀絵が登場した。
アガサ・クリスティは好きだけれど、どうも最近のシリーズは、マープルにしてもポワロにしても、原作を弄り過ぎではないだろうか。 今日放送だった「動く指」は未読だが、去年のポワロ祭りでも、犯人を別の人に変えちゃっていたし。 そもそも、アガサ・クリスティは、血の犯罪を描く事が多く、それはミス・マープルの「ああやっぱりという人が犯人であるものよ」という台詞に表れている。 私はクリスティ作品を全部読んだ訳ではないし、研究者でもないので、自分が抱いた印象でしかないのだが、彼女の作品には、「犯罪者の娘はやっぱり犯罪者」という図式が多く出て来る気がする。 でも最近のシリーズでは、それを引っ繰り返してしまっているのだ。 人権団体が煩いのだろうか? 勿論、人間は環境が決定する部分も多いだろうが、遺伝子レベルで組み込まれている因縁があると、私などは思ってしまうのだが。 それに、ミス・マープル。 女優さんは可愛くていいのだが、ジェーン・マープルと言えば、古き良きビクトリア時代の遺物。 決して、今時の若者に理解のあるナウい婆ちゃんでは無い筈なのに、今回のミス・マープルは、ホモだのレズだの不倫だのに矢鱈と寛容である。 そして、劇中に矢鱈とホモだのレズだの不倫だのが当たり前のように出て来るのにも苛々する。 それにあの時代、リゾートでもないのに女性があんなに胸の肌蹴た衣裳を着ていたものなのだろうか。 あんなに胸の開いた服を着ていたら、売春婦扱いされなかっただろうか……と、細かい所で気になってしまった。 日本の時代劇と同じで、時代考証はちゃんとしてくれないと困るわあ。
纏めて言えば、原作をぶち壊すのは勘弁して欲しい、という事である。
|