天上天下唯我独尊

2007年05月12日(土) お姉ちゃんなんだから、は禁句です

里帰りした。
体調がいまいち宜しくなかったのだけれど、妹も帰って来たので、晩御飯はお寿司屋さんへ。
昔は外食なんて、年に2、3回の贅沢だったのに。
私としては、折角実家に来たのだから、母の手料理を食べたいんだが。
勿論、私は手伝わない。後片付けしか。

月末に初給料を貰った妹は、貧乏学生だった頃の面影はどこへやら、すっかり気分は成金になっていた。
「見て見てー、これ、お給料で買ったの♪」
と言って、真新しい籠バッグを見せてくれた。
トートバッグのように上がパカパカするのではなく、口金で密閉する、コロンと丸いタイプである。
「可愛い! 虫籠みたい〜」
と私が言うと、虫籠じゃないもん!!とキィーとなっていた。
ちゃんと、可愛いって言ったんだけど……。
でも妹は、お給料から、両親に食器をプレゼントしたらしい。
粗品とか色々あるし、実家の食器はバザーに出すほどあると思うんだけれど、まあ親にしてみればその気持ちが嬉しいのかも知れない。
「で、お姉様には?」
「え……」
「お姉様には何も無し、なんて事は無いよね? おむつを替えて貰った恩を忘れたのか?」
「だって、そんなの覚えてないし……」
妹はぶつぶつ言いながらも、一緒に買い物に行った先で、シャツを買ってくれた。
それでも妹は、
「おむつの恩を〜って、この先一生言われそうな気がする」
とまだぶつぶつ言っているのだった。
ちゃんとわかってんじゃん!

夜、電話で主人にその話をすると、
「駄目でしょ。シオンがお姉ちゃんなんだから、ドビーちゃんに何か買ってやりなさいな」
と叱られた。
むう……。
翌日、妹にトイレのスリッパを買ってやった。


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