中学生の頃、部活動に入部すると、「炭酸飲料は、肺活量が少なくなるから、飲んではいけない」と言われた。 元々私の育った家庭では、炭酸は勿論、清涼飲料のジュースも無いのが普通だったので、別に不自由も感じなかった。 大人になっても、進んで炭酸を飲む事は無かった。(麦酒は好かんので、チューハイぐらいか)
結婚相手は炭酸大好き人間だった。 冷蔵庫にはコーラかジンジャー・エールが最低1本はあるのが普通。 結婚当初は主人の健康を考えて、「コーラは1週間で500mlまで!」と制限を設けてみたが、半年も経たぬうちに相手が切れたので、もう勝手にせえという事になった。 主人がとても美味しそうに炭酸飲料を飲むので、私もひとくちチョーダイと言う。 しかし、飲み慣れていないからか、飲むのが下手なのだ。 頑張って飲んでみても、口に含んだ途端に液体は泡に変わり、ぶくぶくと蟹さんのように泡を吹きそうになる。 何故私が炭酸苦手なのか。 炭酸は刺激物だ。 私は辛い食べ物が苦手だし、炭酸の刺激も辛味に似ている。 だからすぐに飲み込めずに、口の中で刺激に慣れようと液体を留めているうちに、炭酸が気化してしまう。 それで、飲む頃には口の中の泡を持て余して、飲めなくなるのだ。 今日もグフウと変な音を出し、 「ホントにシオンは炭酸飲むのが下手だなあ!」 と主人に呆れられた。 因みに、炭酸を飲むと肺活量が減ると言うのは、根拠が無いと主人が言っていた。 都市伝説なのか?
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