ソフトバンクのCMで、高校生ぐらいの女の子達が 「キミちゃんにも電話するね」 「あっいいよ、私にかけるとお金かかるし」 「そっか、ソフトバンクじゃないんだ」 「……ごめん」 「いいよ、キミちゃんが悪いんじゃないんだし」「そうだよ、気にしないで」 というのがあった。 「これって、苛めだよね!」 と言う人がいたが、そうか? 仲間外れだとは思うが、私はこれが苛めとは思わない。 単純に、「仲間外れ=苛め」と取る人が多いようだ。 これって苛め?と主人に訊いてみたら、 「違うだろう。随分あざといCMだとは思ったが、普通に苛めだとは思わないよ」 と言う。やっぱりそうよね。 おかしなところで過剰に反応する人は、物事の本質を判っていないように思う。 最近このCMを見ないと思ったが、もしかするとそのような苦情でも、ソフトバンクに寄せられたのだろうか。
同社のCMと言えば、黒人男性「予想ガイ」。 野口五郎は良かったが、幼稚園児ぐらいの女の子が彼に抱き付いて耳元で囁くCMにはやっぱり 「あれってロリコンだよね、ヤバくない?」 という人がいた……。 何故そこまで過剰反応するのだ? お前はフロイトか? 何が何でも全て性衝動に結び付けたいのか? そこまで深読みする必要があるのか、私には、かなり不思議だった。
確かにCMには、「これは一寸如何なものか」というものもあるし、感じ方は人それぞれなのだろうか。 でも企業としては、クレームがあれば、それに対応しなければならないという事情もあるかも知れない。 以前、何かのポスターで、一寸クレームを付けられただけで全て回収したという話があった。 確かその時の担当者か関係者は、 「1人でも不快に感じる人がいれば、全部回収するべきです」 とかいうコメントを付けていたが、万人が不快に感じない広告などあるのだろうか。 勿論それが理想なのかも知れないが、人間は甘い物ばかりでなく、辛い物や苦い物を好む。 特に、価値観が多様化した現代においては、その線引きは難しくなっているのかも知れない。
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