今年から、日曜の夜には大河ドラマを観ている。 私の実家では普通に観ていたので、結婚するまでは日曜夜に大河ドラマを観ない家があるなんて思いもよらなかったが、結婚してからは主人に付き合って民放を見ていた。 尤も、転落物語「義経」とか、ノリの軽過ぎる「新撰組!」とか、観る気がしなかった年もある訳だが。
しかし今年からは、「僕ももうそろそろ、大河ドラマを観てもいい歳だしな〜と思ってさ」と主人が自発的に観ているのだ。もうとっくにいい歳だと思うのだが。 今週の日曜日は他のチャンネルを見ていたため、土曜日昼の再放送で、「風林火山」を観た。 先週の再放送は津波情報で中断されたため、2週分続けての再放送である。 私は、主役の内野さんは好きだが、「山本勘助って誰? 山本寛斎なら知ってるけど」というほど日本史に疎い人間なので、今回の大河ドラマには興味は無い。 武田物語なら、むかーし中井貴一がやった「武田信玄」を観たし、別にいいや〜と思っているし。 なので、主人が観ている横でちらりと見て、「ほらあの子、『スウィングガールズ』に出ていたラッパの子だよ」と言う程度で、話の本筋は全くわかっていない。
ただ1つ許せないのが、「兵法」を「へいほう」と言う台詞。 確かに「へいほう」とも読める。 しかし「生兵法は怪我の元」を「なまへいほう」とは言わぬ。「なまびょうほう」だろう。 「へいほうじゃおかしい。ヘイヘイホーみたいだよ。与作を呼んでるのかい?」 と私がプンスカしていると、主人が 「どっちでもいいんだよ。へいほうでOK」 と言う。 「でも私は嫌なの! 『刺客』を『しきゃく』と読むぐらい嫌っ」 「『しきゃく』は明らかに変だけれど、『ひょうほう』は単にシオンの好みだろ」 むう……その通りです。
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