天上天下唯我独尊

2006年12月08日(金) 「氷点」

午後から、先日義妹に録画して貰った「氷点」のビデオを鑑賞した。
本当は主人と2人で観て、彼の感想も聞きたかったのだが、ちょこっと観ただけでもう嫌だと抜かしやがったので、昼間に独りで観る事になった。
何故観たくないのかと問うたところ、誰かが辛い思いをするような話は嫌いなのだそうで。
……ええと、登場人物全員が不幸じゃない話なんて、そう無いと思うんだがな。
確かに陽子ちゃんが夏枝さんに苛められるのは、観ていて辛いけれど、でもこれはフィクションなんだよ、と私が説明しても、彼は嫌だの一点張り……コドモか?
詰まんない男だね、全く!

「氷点」の原作は、学生時代に読んだ。
誰かが読んで面白いと勧めたら、仲間内でブームになり、陽子ちゃん派と夏枝さん派に2分された。(少数派では、1人だけ由香子派がいたが)
陽子ちゃん派というのは、「健気な陽子ちゃんを苛めるなんて、夏枝さん酷い!」という読者である。
私は普通にこちらだったが、一方の夏枝さん派に聞いてみると、
「夏枝さんは、自分の感情に正直な人で、共感出来る。それに比べて陽子は、『良い子』過ぎる。自分が貰い子であるからと耐えているが、同時に周囲の同情を買おうとしていて、実に計算高い。そして卑屈さは、傲慢の裏返しである」
と懇々と説明してくれた。
当時の私は、何て捻くれたものの見方をする人なのだろうと驚いたが、今なら解る。
何を隠そう、陽子ちゃん派のくせに、私の性格は夏枝さんに近い。
それでも、私は夏枝さんや啓造さんのように、遠大な復讐計画を実行出来るほど、気長ではない。
私だったら、何でなのっっと相手に問い質さずにはいられないだろうな。
あの夫婦のどちらかが私のように短気だったら、あのような悲劇は起こらなかっただろうから、それでは物語として成り立たなくなってしまうが。
まあ、我が家の場合、気長な夫と短気な妻という、実に釣り合いの取れた夫婦だと言える……のだろうか。

で、ドラマの感想。
徹君と北原さんが駄目!
あんな中途半端にカマっぽいジャニーズや、違う方に日本人離れした役者なんて使わないで、もっと男前の役者を使いなさいよ!!
全く、がっかりだよ!>テレビ朝日
石原さとみはイメージ通りなので、余計に腹が立つわ。


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