天上天下唯我独尊

2006年11月25日(土) 記憶違い

「氷点」を録画予約して、温泉にやって来た。
ここのお宿に泊まるのは3度目である。
食事は山の物が美味しいが、全体的には大した事無いし、お部屋も綺麗な旅館ではない。
それでも来るのは、やはりお湯がいいからなのだ。
お宿の中に何種類かの温泉があり、宿泊せずに外からお湯に浸かる為だけにやって来る温泉客も多い。
何せ朝から老人が、団体でバスに乗ってやって来るのだ。
混んでいたのでささっと入って、夕食後暫くして、そういう客がいなくなった頃を見計らって、ゆっくり入り直した。
長い廊下を通って温泉に行くまでは寒くて足早になるが、湯上がりに部屋に戻る時にはすっかりぽかぽかである。
「やっぱりここはいいわねえ。特に○○の湯がとろとろしてて大好き♪」
部屋に戻ってから主人にそう言うと、
「でも××の湯の方がもっととろとろだよ」
と言われたので、私は驚いた。
「えっ、○○が1番とろとろじゃない?」
「ううん、××だってば。もしかして、シオンは○○にしか入っていないのか」
「うん……だって、前に来た時に、○○が1番だったと記憶していたから」
と私が言うと、主人は大笑いした。
「シオンの記憶は全く、当てにならないなあ!」
……失礼な。

××の湯に行ってみると、○○よりも遥かにとろとろだった。
おかしいなあ、確かに○○だと思っていたのに。
しかもこれだ!と思うと、そればっかりの一丁食いになってしまうから、間違いに気付きにくいと来たもんだ。
よし、今度は間違わないぞ。


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