2006年11月02日(木) |
弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく |
妹からのメールを読んで、飲んでいたお茶を噴きそうになった。 「いじめを苦にした自殺について、お母さんは、苛められっ子の親に対して批判的でした。私、やっぱりお母さんの娘だわ……。“ハ!やっすい命だな〜”って、同情する気も起きないもん」 笑い転げちゃったよ。流石我が妹。 そして私も、やっぱりお母さんの娘だわ……。
連鎖的に、全国の苛められっ子が自殺している。 私も子供の頃、苛められた。 幸いな事にそれは永くは続かなかったし、暫くすれば皆そんな事ケロリと忘れたかのように、元に戻って遊んでいた。 苛められる側の辛さが解り、私にとっては良い経験だった。 そして思い返せば、私にも非があったのだ。 TV番組でタレント歌手が 「苛められる側は、100%悪くない」 などと言っていたが、そんな訳はアンメルツヨコヨコ。 どこかしら何かしら悪い所があるから、「あいつ苛めてやろう」と思われるのだ。 にんげんだもの、悪い所の1つや2つはあるし、全く無ければ無いで、それが他人の気に障る事もあるだろう。 誰でも苛めの標的になり得るのだ。
子供に対して「苛めは駄目!」と言っている大人の世界にだって、苛めはある。 子供を持つ母親達の間にも、ママ友だの派閥だの、苛めはあるだろう。 インターネットの世界だってそうだ。 自分と考えの違う人間のブログを2ちゃんねるに晒して炎上させたり、子猫殺しを告白した作家を集団で否定したり、あれだって立派な苛めだ。 (そしてそんな連中に限って、言論の自由だの軽々しく口にするのだ。自分の言論だけは否定されたくないんだな) マスコミも同じだ。 自殺した子供とその親を被害者扱いして、学校と教育委員会を槍玉に挙げる は、正義の味方のつもりなのだろうが、見ていてげんなりする。 福岡の自殺生徒を「からかっていた」というあの元担任は確かに悪いが、一般人に対して写真機のフラッシュと共に罵声のような質問を浴びせかけるのは、明らかに行き過ぎである。 強い者が夕暮れ、更に強い者達に叩かれる、か。 冷静に考えれば判りそうなものだが、悪いのは学校ではなくて、苛めた子供達だろう。 集団ヒステリーみたいなものだろうか、皆が皆、学校と教員の管理責任がどうのと、全くお門違いな事を言っているのには呆れてしまう。 死んだ子供の親までが、苛めた子供の親は謝罪に来てくれたから許す、学校が悪いなどと頓珍漢な事を言い出す始末……馬鹿か。 苛めっ子の親も、本当に悪いと思っているなら、子供を連れて来てしっかり謝らせるべきだろう。
苛められる方も、苛める方も、両方に非があると私は思う。 もっと言ってしまえば、そんな子に育てた親が悪い。 大人なら理性で回避または対処出来る苛めだが、子供にはそれだけの知恵が無い。 親ならちゃんと子供を見て欲しい。 決して学校のせいにするな。 子供も安易に自殺するな。 自殺すれば皆が可哀相にと同情してくれるとでも思っているのだろうが、甘えるな。 少なくとも、うちの母と妹は同情していないぞ(笑)。
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