天上天下唯我独尊

2006年01月15日(日) お小遣いの使い途

主人のお小遣いは、月に2万円だ。
酒も煙草もギャンブルもやらず、仕事が終わると寄り道もせずに帰宅する、素晴らしい夫である。
(一口飲めば目が回り、副流煙で咳き込む体質で、お金には興味が無いと言い切る。真っ直ぐ帰宅するのは、飲み屋よりも自宅の方が近いからで、仕事関係の飲み会には出掛けるが、2次会まで行くのは稀である)
しかし彼奴はネットで買い物をする事が多く、支払いはカードかネットバンキングになるので、財布の中の現金は余り減らない。
しかも仕事関係のお金を立て替えたりするので、そうなるとどれが彼のお小遣いでどれが職業費なのかが解らなくなってしまう。
そんな訳で、最近では「お金無くなった〜」と言われたらお金を渡すようになっている。
それでも彼は職場と家との往復の日々なので、どこかに寄って無駄遣いする事は無い。
だって、職場の近くには駄菓子屋ぐらいしか無く、後は住宅街なのだ。

今日はお稽古事の新年会だったので、主人に車で送って貰い、終わるまでその辺でぶらぶらして貰う事にした。
「お金もうナイ」と言うので諭吉っつぁんを1枚渡して別れたが、忘年会がお開きになった後に再会した彼は、食料品店の袋を手から提げていた。
買った物は、自分用の辛いラーメンと辛いキムチと好物のドクター・ペッパー(この炭酸飲料はクリスチャン・ディオールの口紅の匂いがするので私は苦手だ)、そして私のためにリンツの板チョコ。
ありがとう、と私が言うと、彼はこう言った。
「ホントはもっと沢山買いたかったし、本も欲しかったんだけれど、シオンに『また無駄遣いして。お金を渡すとすぐこうなんだから!』って怒られると思ってガマンした」
「いや、別に怒らないけれど……」(昔なら兎も角、今は私も寛容になったし)
どんな本だったの、と訊くと、私にも興味のあるものだった。
「なあんだ、それなら買ったら良かったのに」
「だって、シオンがシオンが……うわぁん」
どうしてこの人は、何が何でも私を鬼嫁に仕立てて私のせいにしたがるのか。


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加