日々是迷々之記
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水曜日の午前中に会社の廊下を歩いていたら、ふと足下がゆらりとした。「あ、地震や!」と思ったが、そうではない。もっと柔らかい。永遠に沈んでゆくそばがら枕の上に足を乗せたような感じだった。
その瞬間、同僚の女性から声をかけられたので、そのまま落っこちていきはしなかったけど、気持ちが悪い。そのうちに頭蓋骨全体がびりびりと痛くなってきたので、午前中で早退することにした。上司の女性にも、「顔色悪いから気を付けて。」とダメ出しをされて会社を出る。
途中でパンでも買うかと、ツタヤなどが入っているビルでバイクを停めた。すると今日は平日なのに高校生が大量にふらふらしている。でも、店に入るでもなく、コンビニの前で座り込んでやきそばUFOなどを食べている。制服の下にえんじ色のジャージをはいて、M字開脚で座り込み、焼きそばを食べる女子高生。もう何も言うまい。
パンを買って家に帰り、2時頃眠ってしまった。すると、次に目を覚ましたのは10時半。電話が鳴ったのだ。会話をそこそこにして2分ほどでまた寝る。その次に目を覚ましたのは翌朝7時。結局17時間も眠ってしまった。
起きると体はしっかりとしていた。足下がどこかに吸い込まれるような感覚もないし、頭痛もない。ああ、単なる寝不足だったんだなぁと思いほっとする。思えば地震がくるようになってから、寝付くことを恐れていた。
何が怖いのか?自分がたんすの下敷きになるくらいならまぁ別にと思うのだが、怖いのはだんなさんの住む部屋である。ワンルームの壁に2メートルほどの高さのアングル棚をしつらえて、キャンプ道具、釣り道具、折りたたみカヌー、スキーのメンテナンス用品などなどを詰め込んでいるのだ。もしも、阪神大震災級の地震が来たら、多分ものすごいことになるだろう。
まぁ、起こってもいないことを考えてもしょうがないのだが。安心してすやすや眠れるのは幸せなことだったんだなぁと今更ながら思った。
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