日々是迷々之記
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2003年08月16日(土) Go Go 愛知県「第三日目・大須の町」

土曜日はかろうじて晴れそうなので「大須」という町に行くことにした。私の中で「大須」とは東京の秋葉、大阪の日本橋と並ぶ電気屋街だと認識していたからだ。ダンナさんの住む町から電車で1時間ほど。片道890円を費やして行ってみた。

地下鉄から地上に上がってびっくりした。ただのビルが立ち並んでいるだけなのだ。大阪だと、地上に出るやいなや、チラシ配り攻撃に遭ったり、たこ焼き屋台がどーんと控えていたりするのだが、ぜんぜんそんなこともなく、ただの休日のビル街なのだ。いきなり途方に暮れてしまった。なんせ下調べは一切していなかったので。とりあえず、ちょっと歩いて大きな中華料理屋さんで早めの昼食を取ることにした。結構混んでいたので味には期待していたのだが…。

私は台湾ラーメンとごはん、ダンナさんはばりばり焼きそばを注文。なぜかごはんはだんなさんの方に置かれてしまったがまぁそれは良いとしよう。問題は味なのだ。まずいわけでは決してない。濃いのである。ばりばり焼きそばのあんかけ部分は醤油の色で真っ茶色。ダンナさん曰く、「この一皿でどんぶり飯2杯はいけるで。」とのことだった。台湾ラーメンもスープを飲むことは出来なかった。スーパーの総菜とかからも感じたが総じてこの辺の味というのは、油モノは濃いようだ。(でも煮物はそうでもない。)余談だが、スーパーの「豚天の炒めもの」は豚なのに天ぷら、しかもそれを甘辛いタレで絡めてあるという、ごっついシロモノだった。まずくはないんだけどツラい味、とでも表現したらいいのか。

その後、どうにか歩き回ってパソコンショップの集落を見つけた。そこには「Apple Park」というマック専門店などがあり、結構楽しめた。でも、想像していたより規模は小さいようだった。そこからてくてくと歩くと大きなアーケードに出た。そこは大阪・ミナミのように若者向けのでろでろの洋服屋、人混みの中のオープンカフェなどが立ち並んでいて、にぎわっていた。そこで目を引いたのが「コメヒョウ」というファッションビルのようなものだった。

ダンナさんがトイレに行くというのでその賑わっている「コメヒョウ」というビルに入った。ダンナさんが用を足している間、私はその辺をうろちょろして回った。そして分かったこと。この「コメヒョウ」とは「質屋」だったのだ。質屋で中古なのに店員さんがうやうやしく白手袋で商品を出してくる。それを品定めする子連れのお母さん。傍らのダンナさんは茶髪のアイパーでスゥエットの上下を着てポーチを小脇に抱えている。

私はすっきりした表情のダンナさんにその旨を素早く伝えた。すると、「ふーん、質流れやねんなぁ。」とショウウィンドウのバックを眺めて感想を述べていた。その後、あまりにも蒸し暑いので喫茶店に入り、アイスカプチーノを頼むと、コーヒー牛乳に氷を入れてカプチーノの泡を乗せた飲み物が出てきた。喫茶店のくせにシロップはメロディアンミニみたいなやつである。それで450円なんだから、儲かっちゃってしょうがないような喫茶店である。

「都会はなんかつまんないね。」と私はひとことダンナさんに告げ、帰りの電車は熟睡してしまった。往復で二人で4000円近くかかったわけだが、もう2度と行かなきゃいいやということで、高い授業料だと思うことにした。

帰り道はぽつぽつと雨が降っている。私はのそのそと歩きながら傍らのクルマがうっとおしかった。歩道がないような道で両面通行。そして前が赤って分かってるのにぶんぶん飛ばして走る。もっとも道を歩いているのは私たちだけで、子供すら歩いていない。完全な車社会なのだ。私は水しぶきを上げながら能天気にぶんぶん走る自動車を横目で見ながら、「どうせなら歩行者通行禁止にして、『危険!道路を歩くな!歩行者は自動車を利用しましょう。』って書いておけばいいのに。」と言った。するとだんなさんはニガ笑いをしていた。

こういう話になるといつも同じぼやきを繰り返すことになるが、クルマで移動を繰り返す生活って私はあんまり面白くないと思う。いくら田んぼや畑があって、虫が鳴いたり花が咲いたりしていても、クーラーの効いた車内でボンボンマフラーを鳴らしながら走っても何も感じることはできないからだ。

近い将来、この町に引っ越してくることになるかもしれないが、私はクルマには乗らないつもりだ。確かに坂道で信号のなくて見通しの悪い交差点でうちのMT車を右折させることはできないほど運転はヘタクソだが、(音で判断して何も来ないと思ったら思いっきり加速して曲がればいいらしいが怖くてできないのだ。)、歩行者に恐怖感を抱かせるような狭い道を能天気に運転するようなバカ者にはなりたくないのだ。

晴れた日は自転車で、雨の日はカッパを着てカブに乗ろうと決めた。町を見たところ、バイクは少なく、ツーリング中のバイクは見たが、新聞屋と農業の人以外でカブに乗っている人はいなかった。大阪ではたくさん走っている黄色やシルバーのお洒落なカブもこっちにはいなかった。

ちょっとこの町は不思議な町だ。続きはまた明日。


nao-zo |MAIL

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