日々是迷々之記
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2001年12月12日(水) イカの価値

昨日のことを反省し、今日は早めに病院へ着き、おのずから終わるのも早かった。のんびりとペダルをこぎ、本屋、スーパーに立ち寄った。

こんな時間にスーパーに来るのは久しぶりだ。いつもは閉店1時間前に来店し、閉店前のタタキ売りを狙っているからだ。昼間の正常価格の時間に来ると何だか優雅な気持ちになっている自分がかなしい。

しかし、昼間のスーパーもなかなかいいものだった。生鮮食料品がちゃんと選べるのがまずうれしい。閉店前だと棚はスカスカで、とりあえずあるものゲットという感じになってしまうことが多いからだ。

今日は魚売場に氷が山盛りになっており、そこには「生食OK!新鮮スルメイカ」がこれまた山盛りになっていた。お値段は一匹88円也。わたしはすかさず一匹のイカを袋に入れ、レジに向かった。お昼ご飯は何にしようかなぁとさまよっていた私にふと名案が浮かんだのだ。

「今日のゴハンはイカドンブリ〜。」心の中で歌いながら家に帰った。家に着くとさっそくイカをさばく。まず、胴体をアタマ部分?からひっこぬいて、ワタをちいさなボウルにしぼりだす。次にイカの足から吸盤の固い部分を取り除いてから足をみじん切りにし、ワタの中に投入。イカの耳?の三角部分も適当に切ってワタの中へ。そのボウルにワタの半量くらいの味噌を投入してがしがし混ぜるとあっという間にイカの塩辛ができた。ふふ、これは今晩のおかずにしようと思い、冷蔵庫にしまう。さて、つぎはイカドンブリだ。

イカの胴体部分の皮を剥がし、2つに切ってから、割り箸くらいの太さに切ってボウルに入れる。そこにすりおろし生姜とショウユを投入して混ぜる。その間に、小さめのドンブリにゴハンをついで、インスタントのしじみ汁をお椀に入れる。ここで、海苔を炙って小さくちぎっておく。そしてイカをおもむろにほかほかゴハンの上に乗せて、海苔を乗せてできあがり。

さっと疑似コタツに入り、お茶を一口飲んでから、まずイカドンブリを口に入れた。う、うまい…。自分で言うのはなんだけど。新鮮な材料を使えばとりあえずうまい、といういい見本だった。そのイカは足の吸盤がムチムチと手にくっついてくるくらい新鮮だったのだ。身の方もしっかりしており、かむとほのかに甘い感じだ。わしわしとイカドンブリを食べ進んだ。生姜の発汗作用で汗まで出てきた。

食べ終わって、コーヒーを入れ一息つきながら考えた。なんてこのイカは安いんだろう。茶碗一杯くらいのイカの塩辛と、てんこ盛りイカドンブリが88円。ゴハンとショウユの値段を入れても100円弱だと思う。100円で一食、プラスαなのだ。○ターバックスや、○スバーガーで調子に乗ってるとすぐ1000円を超えてしまうことを考えるとむむむ、イカの価値って…と感じずにはいられない。

旬の食材をぱぱっと使い料理を作るのが、かしこい家庭人なのかも?と感じる。いくら「100円引き」のシールが貼られたお総菜でも、自分で作ればそのパックされた量の倍ほどを同じ値段で作れると思うし。

しかし、いつまで続くかというのが目下最大の問題だと思う。が、とにかくイカはすごい。イカが安いうちにイカのメニューを勉強しなくては…。


nao-zo |MAIL

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