我が侭だとはわかってる。 けど、気が付いてほしい。 僕に気が付いてほしい。 僕から言うことはないけれど。 誰かに僕に気が付いてほしい。 上辺だけの私にではなく、奥底にいる僕に気が付いてほしい。
誰かを信じるにはもう疲れてしまった。 無邪気に信じることなんて僕には出来ない。 信じて裏切られることが多かったから。 僕に聞くことの出来る勇気なんてなかったから。 あの時、聞くことが出来れば、今こんな思いをすることはなかったのかもしれない。 けれど所詮、架空の話。 もう終わってしまった話。 小学校の時に聞けばよかった。 高校の頃、聞けばよかった。 大学の頃、聞けばよかった。 でも、聞いていないから、今の僕がいる。 僕なんて存在しなければよかったのに。 そうすれば、神様は幸せだったのかもしれない。 神様の望みが叶えられたのかもしれない。 僕は聞く勇気も、終わらせる勇気も持ち合わせていないから。
|