夕暮塔...夕暮

 

 

花の気配に - 2005年04月08日(金)

まちは淡い夢をみているほの白く花の気配にくるまれた夜




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大学時代の後輩と待ち合わせて、遅い時間からのお花見。私ひとりだけ仕事の上がりが早いので、一旦自宅に帰って仮眠してから出かけると、改札の前で待っているのは、最近うちの近所に引っ越してきた青年だけ。もう1人は仕事が終わらなくてさらに遅れるとのことなので、遅くまでやっているカフェでお茶を飲みながら待つ。小一時間後に現れた後輩は疲れ果てた気配をにじませて、溜め息つき気味に「今日は、飲みます」と宣言する。
言葉通りの豪快なピッチでお酒を進める彼につきあいながら、ライトアップされて深い緑色に輝く桜を見上げる。毎年この花が満開になる頃は世の中が少しのぼせたようになる、その気配に包まれて他愛もない話を肴に飲むお酒は楽しくて、わりと酔っ払って帰宅した。


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