終焉 - 2003年10月08日(水) この人との付き合いもそろそろ終盤に近いのだろうか、と電話の声を聞きながら考える。少なくとも私にとっては必要な人だったと思う、本当に、この人がいなかったら今の私が社会的基盤にしている色んなものは手許にないだろう。 帰りの車の中でこまごまとお説教されたのは金曜のこと、もとより批判精神の強い性質なのは承知していたけれど、それが今までにないくらい強くこちらに向けられているのを感じたので(そして私はうまくそれに対処できなかったので)、私もそろそろグレーゾーンに変わったのかなと思って淋しくなった。 考えてみたらかなり最初から、こんな風にこじれてもおかしくないとは思っていた。だって私はあなたに大事にされるにはあまりにも呑気で怠惰だ。案外保ったと言うべきなのか、それとも私が自爆したと思うのが適当か、それは尋ねてみないとわからないけれど、実際難しいバランスだったと思う。だけど心から感謝している、本で天井まで埋め尽くされた古めかしい読書室で始まって急速に仲良くなった、あなたとのことがなかったら今頃私がどうしていたか、本当に想像もつかない。ありがとう、ありがとう、同じ道を歩けなくてごめんね。あんな大切なことをきっぱり決めて返答するには私はまだ幼かった、曖昧な返答しかできなかったのは自分なりの誠実さのつもりだったけれど、それに苛立ったり呆れることもあっただろうに何度も諦めずに繰り返してくれた。本当に嬉しかった。自分が現実よりはるかに価値ある人間なんじゃないかと勘違いしそうな時さえあった。完全に袂を分かつにはまだあまりに共通項が多すぎるけれど、いつかはそういう煩雑なものが、互いの為に少しずつ淘汰されていくことを願う。 -
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