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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、
母の様子や入院等についての内容が書かれています。
ここに、ガンのコトが少し書いてあります。
2002年07月07日(日) |
日記と言うよりメモ(外泊戻り・母と話す) |
夜中にボルタレンを使ったコトを朝、聞く。 今は寝ている母の様子を何気なく見る。 落ち着いてるように見える。
妹が朝ご飯を作る。母に声をかける。
朝ご飯だけど、うどんとパンケーキどっちが良い? パンケーキ 片目だけ開けて返事をする母。
仕度はすっかり整った。 母の目が開かない。 いっただきまぁーす!!でかい声で言う。
片目が開いた。
ゆっくり起きあがって食事を済ませる。
またベッドに横になる。 その直前に 少し近くを歩きたいなと言われた。 簡易式の車椅子に乗ってでも良いからと。 うーん。今は暑いから私達だって体力消耗するから、 もう少し涼しくならないとなぁ。朝早くとかね? ・・・。
眠っていた母がお腹が痛いと言い出した。 ボルタレンを使うことになった。 10時 病院に帰ると約束した時間だった。 病院に1時間ほど遅れるコトを伝え、少し休ませる。 10時40分まで3人で雑魚寝状態。
タイマーが鳴った。 そろそろ病院行こうか? 母を起こすと、足に力が入らないと言い出した。 ほんの少し動揺した。
やっぱり銀行行けなかったね。 そうボソッと言う母の目を見て タクシーで寄るのならありだよ?と答えた。
足に力が入らない母を、抱き起こそうと体を寄せたときに 耳元で確かにこう言った。 こんなに疲れるんじゃ、もう家に帰るのよそうかな。 聞こえないフリをするか、一瞬悩んだ。 妹の言う、こっちが母に体を近づけた時、 小さい声でボソッと予期していないコトを突然言う。 しかも、返答ができないようなコトを、 こちらの反応をうかがうように、 まるで試されてるような気がすると言ってたやつだ。
疲れた?私達は先週より疲れてないけど? そう答えた。 帰る帰らないは、主治医の判断もある。母の意思もある。 だからそこには返事をしなかった。 本当は、できなかったのかもしれない。
直接病院へ向かった。
午後 病室で少し話をしたくなったので、妹だけを親元に帰す。 (家で父と妹で、一悶着あったようだった)
これからどうしたいのか?尋ねた。
まず病気を治して、その後のコトは考えてないんだぁ。 お母さんの病気は、病気と共存するしか今の医学では難しいよ? A子が健康補助食品持ってきてるのだって、あんた飲んでないでしょ? あれはA子の好意だと思ってる。でもしんどいの。 でも、すっごいあの子も不安なんだよ?みんなお母さんに、 元気で長生きして欲しいって、思ってるんだよ。 ハンカチを渡した。
お父さんとコレからも過ごしたいの? 小姑が父の面倒を、できれば良いけど多分無理だと思うの。でも 私は、年寄りをほおり出すコトはできない。 ハンカチを渡した。 それって私が面倒見るんじゃダメなんでしょ?安心できないわよね? A子なら安心なんでしょ? 頷く母。 でも、それってどうなるか判ってるよね? A子の弱い所をお父さんが突いてきて、縛ると思う。 だよね?そうなったらどうなるか判るよね? あの子も私と一緒で流されるから・・・、 私は、自分の親の面倒を自分が見れてないから、 私も子供に、自分の面倒を見てもらおうとは思っていない。でも テレビとかじゃ、妻が病気になって会社辞めてまで、 看病したりしてる人もいるのに・・・。 ハンカチを渡しながら、 それがウチのお父さん。お母さんはお父さんに、 いつもどうりにしてて良いですよって言ったでしょ? ・・・。
何度か同じテーマで母とは話している。 家族で1度話し合った。もちろん進展ナシだった。 父からは意見を求められることはない。 なぜだかいつも結果報告。
母に言いはしなかったけど 病気の母が、小姑以上に父の面倒を見るコトは 無理だと思っている。 母の面倒を見ているA子が、小姑以上に父の面倒を見るコトも 同じく無理だと思っている。 たとえA子が「やる!」と言ったとしても「絶対」A子の心が壊れる。 その時、彼女達を支えきれると、今の私には断言できない。
私の腹は決まっている。 守りたいもの(人)は、どうやってでも守る。 その為に、足手まといになると思うものは切り捨てる。 この手は2本しかない。 母と妹を抱えたら、もう何も抱えるコトはできない。 頭も心も1個しかない。ひとつのコトしか考えられない。 守りたいものは絶対に守る。その為に使いたい。
これをなんと言うか、私には判らない。 でも誰にでも、いつか絶対に守りたいものができると思う。 私には、それがこの二人だってコトなだけ。
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