帰宅して身も心もゆるゆるになり、ソファによりかかる。窓の外広がる夜空の向こう、どこかで花火の上がる音。毎年、変わらない風物詩。心が鎮まり返る。少し昔を振り返る。ふいうちをくらった感じがした。あまりにも忙しすぎて文句を言う暇もない私を見たら、父はなんて言葉をかけてくれるだろうかと想像したり。ニカニカと笑って、笑える毒を吐いて元気づけてくれるだろうか。あいたいな。