みかんのつぶつぶ
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2005年01月11日(火) 永遠の別れ

「あのね、おふくろが死んだって連絡がありました」
電話で聞く義弟の発する声は、どこか懐かしいトーンを含んでいる。やはり兄弟だから似ているのかも知れない。新年の挨拶をしたあとに出てきたこの言葉に義弟の動揺はなく、淡々としたいつもと変わらぬ響きだった。

姑は肺炎で入院して三日目、元気に話しもしていたのに突然呼吸をしなくなってしまったと、義姉が電話口で泣いていた。義姉の心中を感じた瞬間、全身に倦怠感を覚えるほどの悲しい反応が出てきた私がいた。
そう、もろもろの、あの日あの時あの日々、これまでのこれまでに至るまでのことが一気に、なんともいえない感覚で蘇えってきたのだった。



色々な感情が混ざり合う嫁姑の関係。
そう、色んなことがあって。
だから、
とても寂しい。
寂しいよ、お義母さん・・・
あなたが可愛がってくれた私の息子は、
今日で二十歳になりましたよ。
空の上で、タダシくんと一緒に祝ってやってください。


お義母さん、ありがとう。





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