みかんのつぶつぶ
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2004年02月16日(月)




「あの時はあれで一生懸命考えた結果なのだ」という助言をくださった看護師さん。病棟が違うのに勤務を終えた足で病室までいらしてくださったのだった。
ご自分の経験を織り交ぜて、私に後悔をしないようにと言ってくださっていたのだろう。脳外科で再発をして再入院という経過を見れば、誰でもこの患者は長く生きられないと悟るだろう。あの年の2月に再入院手術、3月に転院し、9月にまた戻ったのだった。コインランドリーの前で、救命救急病棟の看護師さんが非常に驚いた表情で私達を見ている視線でお世話になった方だと気づいたことがあった。あの時の彼はもう車椅子で首も自分で支えていられない状態だったので、その視線に気づいていなかっただろう。「奥さん、大変だ・・・」と思わず口に出てしまい慌てていた。あの看護師さんの悲しげな表情に、彼と自分の状況がどれだけ悲惨なのかということを知るのだった。いや、再確認、再認識、か。



がんばらない勇気も必要だというCMを見るたびに、なぜだかツバを吐きかけたくなる自分がいる。


みかん |MAIL

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