みかんのつぶつぶ
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2004年01月31日(土)



凛と冷えこむ季節のせいで、心が動かない。
泣いてしまうと凍りつきそうで、ますます冷えてしまいそうで、
静かに喉の奥へと涙を流し込む。


なるべく笑顔でいようとする不自然さを隠そうと、
すればするほど安易な言葉しか見つからず、
キミを、
傷つけているばかりになってしまった。


検査の結果再発していると伝えた夜。
仕事から帰ってきたキミの、
充実していたその顔に広がる絶望の色を、
まともに見ることのできなかった私には、
はっきりと思い出すことのできないことが後悔で。



あの日も今日も、
窓の外には同じ景色が広がっていたのだろう。
あの夜から3度目の、この季節。




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