みかんのつぶつぶ
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2003年04月16日(水) 勿忘草

娘が入学した学校で教師をしている同級生と偶然再会したんだけど、
めちゃくちゃ厳しい教師と化していると娘からの情報で。
中学のときはスポーツマンのお坊ちゃん風だった印象しかないから意外だった。
この長い年月で何が奴を変えたのか(笑

で、卒業アルバムを見せろと娘が要求する。
先生がどんなだったか見たいから、と。
別に隠す必要はないが、あまり見せてもなぁ・・・
先生という立場を考えれば、見せて欲しくないんじゃないか?とか。

で、あると思っていたアルバムが、ないっ!
なんで〜〜せっかく引っ張り出したこの箱、どーしてくれるのー!(泣
と、開いた箱のなかを物色すると、一枚の通知表。
もうあちこち茶色に染まってしまった高校時代の通知表。
・・・いまは亡きひとの足跡

私の知らない彼の姿
若さにあふれ命満ち充ちて生きていたであろう日々の痕跡

こんなにはやく、
その生涯を終えるだろうなどと想像すらしなかった時代

命は、大切に。





こんなに空は蒼く野は光り輝いているのに、
どうして私はこんなに泣きたい気持ちになるのだろう

いつもこの季節はそう、
光りのなかに融け込めない自分を置かれている気持ちになる

いまも、
まるで罰を受けているように、
売られる子牛のように、
ノロノロと悲しい目をしてお昼間の道瑞を歩く

しゃがんで泣いてしまいたい。
タンポポの黄色い光りが目に痛い。

花屋の店先にある花束は病室を思い出す。
もう、買う必要もなくなったという虚無感と、
花びら落ちる病室のチューリップの姿、不安感が蘇える。




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