みかんのつぶつぶ
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2003年01月31日(金) 黄昏


昨日一昨日の寒さが劇的だったので、今日はなんだか気が抜けた陽気だったような・・・
本日の大失敗は、息子に頼まれた用事をひとつ忘れてしまったことだ。国立の願書に入れる郵便為替&切手の必要枚数を記入したメモを渡されて、私は昨日郵便局へ着いたのは4時過ぎで、為替の窓口は終了(泣)
ならば今日こそはと意気込んで行ったらえらく待たされてカリカリ。
帰宅した息子に為替を渡したところフムフムと眺めてひとこと、
「切手は?」
・・・がーん、すっかり忘れたっ
意気消沈している私に息子のとどめ、
「メモしてあるのに何で忘れるわけ?」


・・・ ・・・ ・・・厳しいお言葉、痛みいりまする(大泣


ただいまひどく胃がムカついてムカついて・・・
神経やられてますわ。
とにかく寝こんでからというもの、打たれ弱くなったというか、普段ならば何でも無いことにひどく反応して衝撃を受ける度合いが激し過ぎる。ちょっと境目にいる心境だ。


昨日、郵便局へ向かう道瑞に梅の花が咲いていた。
あの樹の下を、私は病院へ向かうために歩き、あの時もこうしてこの梅の花を見上げていた。
今、ここにこうしてまたこの花を見上げている私がいて、
あの日、ここでこうして見上げていた私がいて、
この梅の花は何もなかったようにこうしてまた私の目に映るのに、
この私は何もなかったようにこうしてこの梅の花を目に映すのに、
もう、私は彼のところへ行けるわけではなく、行くわけではないのだと考える。
考えても仕方がないのにとても不思議なことだと想い患わずにはいられなくて。


気持ちがざわざわする夕暮れ。
あの夕日が落ちる方角には、最期に過ごした病院がある。
あの空の下で、彼は命尽き果てた。
そう、
なぜ私の写す空が悲しい色になるのかという理由があるとすれば、
あの夕日の下、
彼と過ごした夕暮れのベンチや、
目覚めない彼のそばで途方に暮れる病室に射しこんだ夕日や、
重い気持ちで病院へ向かうタクシーの窓から見た夕日や、
そんなことが渦巻く私の心模様がフィルターされているからかも知れない。


生きている不思議
死んでゆく不思議



これは表面に出ない出せない反動がきているのだろうか。



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