みかんのつぶつぶ
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2003年01月18日(土) 知恵熱

別に家に居て何をしてやれるかとかそういうわけではなくて。
ただ、私の手が必要だというときにすぐ手を出してやれればいいかと思う。
私の助けが必要にならなければそれはそれでバン万歳だ。
だけど、朝晩熱が下がらずマスクをしながらの姿でウロチョロ。情けない。
風邪薬も飲み尽くした。


18時のニュースで試験会場が映されていたから娘とふたりで兄貴はいないかと半分本気でさがしたり。
そんなことをしているうちはいいけれど、薬が切れてくると寒気と関節痛でダウン。
横になると、彼の最後の一週間を思い出して涙が止まらない。
自分の胸が苦しくて、こんな風に呼吸が苦しかったのだろうか、とか
自分の足が熱で重く感じると、自分の足先が彼の足と重なる感覚。


でもねでもね、
最後まで生きようとしていたんだよね。
誰のためでもない、自分のためでもない、
子ども達のために息をしようとしていたんだ。
目も開けたかっただろうに、もうそんな力も残っていなくて、
言葉を吐き出したかっただろうに喉には管が入り、
口が渇いて喉も痛かっただろうに。


だけど、ただただ静かに逝ってしまった。


キミの可愛がっていた息子が、
大学受験だって。信じられないね。
あの泣き虫で抱っこ抱っことせがんでいた息子が。


なんだろう、横になってるとそんなことばかりが頭の中に渦巻く。


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