みかんのつぶつぶ
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2001年07月06日(金)

「時間的行動の確立がない」
この長い入院生活は監禁された状態。
その監禁された日々の中で、不自由になってゆく身体。
「喫煙に行く」ということによって、自分の意思で動き、時間を経過させる唯一の手段。
それを制限させることは、彼にとって最もよくないことである。
喫煙する害と喫煙できない害…これはどちらが、と量ることはできない。

現在の彼の状態は、薬や病気が原因ではなく、
精神的なものだという。

精神科の診察。
主治医の判断で受診。

ゾッとした。
とうとう…
追い詰められた気分だ。

記憶が飛んで消えて、自分がいま何をしているのか把握できないほど
彼は追い詰められて。

これが薬の副作用だったらどんなに救われたことか。

でも、違うのだ。
彼が、彼自信の精神までもが病んでしまった。
ある日突然ではなく、
経過をたどって。
その経過にどんなにか苦しんだことだろう。

私は、
私は。

結局、独りだったんだね。
いつも独りぼっちなんだね。
病気になるって、こんなに辛い苦しいことなんだね。

ごめんね。
ごめんね。







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