みかんのつぶつぶ
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「時間的行動の確立がない」 この長い入院生活は監禁された状態。 その監禁された日々の中で、不自由になってゆく身体。 「喫煙に行く」ということによって、自分の意思で動き、時間を経過させる唯一の手段。 それを制限させることは、彼にとって最もよくないことである。 喫煙する害と喫煙できない害…これはどちらが、と量ることはできない。
現在の彼の状態は、薬や病気が原因ではなく、 精神的なものだという。
精神科の診察。 主治医の判断で受診。
ゾッとした。 とうとう… 追い詰められた気分だ。
記憶が飛んで消えて、自分がいま何をしているのか把握できないほど 彼は追い詰められて。
これが薬の副作用だったらどんなに救われたことか。
でも、違うのだ。 彼が、彼自信の精神までもが病んでしまった。 ある日突然ではなく、 経過をたどって。 その経過にどんなにか苦しんだことだろう。
私は、 私は。
結局、独りだったんだね。 いつも独りぼっちなんだね。 病気になるって、こんなに辛い苦しいことなんだね。
ごめんね。 ごめんね。
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