みかんのつぶつぶ
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2001年04月19日(木)

明日からは、午前10時までに病院へ行くようにして
午後は早めに帰宅するようにしようと話し合った。
彼も、子供達の食事を心配しているし。

「今日は、まともな飯が食えるな・・・」

私の早く帰宅している姿を見た息子の、第一声だ。

食材を買う時間がないのだ。
自宅近くのスーパーは、8時に閉まってしまう。
生協の宅配でも復活しようかなぁ・・・


はらはらと、見ている側から抜け落ちる髪の毛がうっとおしそうなので
バリカンですっぱり苅り落として貰った。
丸坊主復活だ。


ボランティアの方々のミニコンサート、
図書の貸し出し、
正面玄関の脇には、自動演奏のピアノが置かれ
癒しの雰囲気をつくりだそうと工夫されている。
院内は明るく、よく整備されていて
看護婦さん達は患者に対して『いたわり』の言葉をかかさない。

10階には、緩和ケア病棟を備えている。

「これで効かなかったら、いよいよ10階だなー」

患者同士のこんな会話を喫煙室で耳にして
癒されることのない患者の心理を思うと
生きる気力が萎えてしまいそうだ。

殺伐とした
荒野のような毎日を過ごし
少しでも明日を信じていようと
みんなみんな
生きているんだなぁ・・・


何気なく外を見ると
葬儀社の車が静かに走り去って行くところだった。

なんだか・・・
なんとも言えない気分だった・・・


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