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タンポポって、いきなりポンッて綿毛に変異してるから不思議。 綿毛になるまでの、その途中過程って見たことないもん。 竜宮城の玉手箱を開けた浦島太郎みたいな感じなのかな。 ふーっと息を吹きかけると、ふわふわと宙を舞い、 風に乗って遥か遠くの地へと旅する新しい命達。 そしてまた来年、別の地に根を張り、新しい黄色い花を咲かせる。 終わりのない旅。タンポポは、生命力が強いね。 でも、突然異変が起こるのはタンポポだけじゃなくて、 誰にでも起こりうることなんですよね。当然ワンコにも。 4月7日の夕方、あーちんが、吐いたのがその始まりでした。 ワンコが嘔吐するのは、よくあることだし、 留守中にヒヅメで遊んでいたから、欠片でも誤飲したのかな? って始めは、そこまで気に留めてなかったのだけど、 さすがに、8回吐き続けられたら心配になります。 夜には吐き気も治まり、翌朝は食欲もモリモリ、 元気印そのものだったので、ホッと一安心していたのだけど、 どうもいつもと様子がおかしいのです。 多量の水を飲んで、大量のオシッコをするんです。 30分に1回のペースで、コップ1杯ぐらいガブ飲みするなんて、 明らかに尋常じゃない量ですよね。 当然、それだけ飲めば、何度も何度もオシッコするワケで。 水を多めに用意しておくと、それを全部飲み干してしまうし、 飲み水が無くなると、何度も何度も催促してくるんです。 昨日、何度も吐いてるから水分補給も必要だろうし、 お水を欲しがるっていうことは、解毒作用みたいな、 そういう何か意味があってのことだろうから、 あげないわけにもいかないし。 私も丁度体調が悪くて、ずっとダウンしていたのだけど、 水の補給とペットシーツの交換に追われ辛い一日でした。 そして、一夜明けた9日の朝。 夜中に、あーちんがまた2回吐いた形跡が残ってたんです。 相変わらず、多量のお水を飲んで、大量にオシッコをする。 それよりも何よりも、 あーちんの心臓の動悸音が異常に大きいんです。 胸にちょっと手を触れただけでも、 鼓動がバクバクバクバク爆音を立てているのが、 手に伝わってくるんです。 食欲はあるけれど、昨日のような元気もなく、 ぐったりして口からはヨダレを垂たしているような状態。 元々、心臓に問題のある子だから、この心臓音を聞いて、 まず頭を過ぎったのが、『死』でした。 もういい年なんだから、何が起きてもおかしくない。 そう覚悟はしていたけれど、いざ、目の前にすると、 自分は正気でいられるか、不安で押し潰されそうになる。 しかもその日に限って、動物病院は休診日だし、 とりあえず、獣医のにゃお先生に電話したところ、 症状としては、心臓の病気とは関係ないらしくて、 様子見して、翌日動物病院で診てもらうことに。 あーちんは、不安なのか私から離れたくない様子で、 始終私の膝の上にしがみつくように乗ってて、 私は「大丈夫だよ。だいじょーぶ」って、 自分にも言い聞かせるように付き添ってたのだけど、 その間も、あーちんの心臓の鼓動が、 早鐘のようにドクドクドクドクと、 私の膝に、体全部に、リアルに伝わってくるんです。 もう私の動悸までおかしくなってしまうぐらいに。 私の太ももには、あーちんのヨダレが染みてきて…。 そして、その晩から、5回続けて下痢。 それでもまだお水を催促してくるし、 心臓も変わらずバクバク鳴ってるし、 私ももう不安で心配で気が気じゃありませんでした。 一日が物凄く長く長く感じました。 にゃおちゃんちのるいちゃんも、春先に、 散歩中に除草剤を誤飲したか何かで、 全く同じ症状を起こして、 何日間か点滴入院するほど重体だったらしく、 もう今は回復して元気にしてるらしいのだけど。 そう言われると、ここずっと、 ぽあぽあの散歩は実家の父に任せていたから、 何処をどんな風に散歩していたのかも分からないし、 散歩中に何か食べた可能性も考えうる。 でも、だからと言って父を責めるワケにもいかないし、 こんなに一番身近にいるのに、何があったのか、 どこが痛いのか、どうすればいいのか、 全く分からなくて何も出来ない自分が情けなくて。 そして10日。 前日よりは元気そうでちょっとホッとしたけれど、 心臓は相変わらず早鐘のような爆音を立てていて、 動物病院で院長先生に診てもらったところ、 血液検査では、腎臓や肝臓の数値は問題無いから、 感染症とかそういう類の病気ではないらしい。 心拍も特に雑音も聞こえないし、問題無いらしい。 レントゲンでは、はっきりとは映ってないけれど、 ここが怪しいっていうのがあって、 エコーで見てみると、腸の辺りに確かに異物があるようで、 膀胱を圧迫しているのが分かりました。 そして、その周辺を触ると確かに痛がってる。 どうもこの異物が消化されないまま、 腸の中をゆっくりゆっくり移動していっているので、 食べ物もその障害物が邪魔して消化出来ないまま、 下痢になってしまっているのだそう。 とりあえず、あーちんには辛い思いをさせて悪いけれど、 1日かけてバリウム検査をすることになり、 その結果、その異物はもう腸の終わりの所にあるらしく、 後はウンチと一緒に出てくるのを待つのみと言うことで、 家に一緒に連れて帰りました。 翌日も念の為、動物病院で診てもらったところ、 もう元気だし痛がってないし、問題ないとのこと。 あーちんもホッとしたのか、 心臓の鼓動もいつも通りに治まりました。 (心臓は、あーちんの肝っ玉が小さかっただけのようです) それから10日後の4月20日の朝。 痛々そうに踏ん張ってるあーちんのお尻から、 やーーっとそれらしきヒヅメの欠片が出てきました。 お尻を拭いてあげるとまだ痛がってる様子だったので、 まだ他にも肛門で欠片が引っ掛かってるのかなぁ? って軽く考えていたのだけど、その日の夜、 あーちんが、やたら肛門を舐めているので、 お尻を見てみると、肛門の右側が炎症を起こして、 真っ赤になってポンポンに腫れあがってるんです。 触ると痛がるし、普通にしていても痛がっている様子。 日中はずっと元気で平気にしていたのに…。 そして翌日の21日の朝。 あーちんのお尻を見てみたら、腫れは少し引いたものの、 炎症した部分は、パックリと穴が切り裂かれていて、 そこから膿らしきものが出ていたんです。 夜の間に、噛んで穴を開けてしまったのか、 中から突き破ってしまったのか分からないけれど、 傷口がとても痛々しくて。あーちんもしょんぼり。 再度、動物病院に行って診てもらったら、 これは、ヒヅメとは全く関係なく、たまたま偶然、 肛門からバイ菌が入って、肛門腺が炎症しただけで、 膿が出てしまえば、後は傷口も塞がってすぐに治るし、 これは、よくある事なので、気にしなくても大丈夫。 と言われてホッと安心しました。 ただ、今回はヒヅメの事もあって抗体力が落ちてたから、 たまたま発症しやすい状態だったのかもしれないけれど、 肛門腺を炎症させる子は、何度も再発しやすいので、 また忘れた頃に、同じ事が起きるかもしれないそうです。 大きな予防策はこれと言ってないけれど、 肛門腺絞りをこまめにやってあげると多少違うらしいです。 そう言えば、私の体調が悪くなってからだから、 半年ぐらい肛門腺絞りをすっかりサボっていたなぁ。 これだけ一緒にいる時間が長くなったのに、 ダメダメ飼い主だなぁってつくづく思いました。 その後は、すぐに傷口も塞がってキレイに治りました。 しょんぼりしていたあーちんも、すこぶる元気!! そんなこんなで4月は、 私もあーちんも心臓が縮まる思いで過ごし、 先延ばし先延ばしにしていたワクチン接種も、 1ヶ月遅れて5月に無事にチックンしてもらいました。 (まだ狂犬病接種もあるんだけど) あーちんにとって、今年は、痛い痛い春となりました。 私も、ただでさえ出費の多い春なのに、お財布もカラカラ。 心身共にどっと疲れて、ダウンして寝込んでいました。 今回、初めて愛犬の『死』というのを現実的に考え、 改めて、私はそれを受け止めることができるのか、 不安にもなりました。 とにかくまずは、私自身が早く元気にならなきゃね…。 ただ今回、あーちんが心臓をバクバクさせるほど、 不安だった時に、ずーっと付き添ってあげれたのは、 あーちんにとって良かったのかも。 お蔭で私の寿命は、かなり縮まったけれど。
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