【読書記録】長野まゆみ「紺極まる」 |
ストーリー:詐欺にあってしまい、引越し先をなくしてしまった予備校講師の川野。しかし、予定していた家には煌々と明かりがともっており、覗いてみると無骨な様相の少年が一人いた。それが、真木との出会いだった――。
『鳩の栖』紺シリーズの続編。川野主人公の『紺極まる』と真木主人公の『五月の鯉』。この隙のない少年(真木)が行動する様子を見ていると、若干天然な浦里はどんな風に思って考えていたんだろうと思い出せなくなるほど、キャラクター性の違いに感銘を受けました!真木視点で見ると、あんなにもかわいらしく見えるのですね、浦里。そりゃあ惚れちゃうわ〜と妙に納得。笑 時系列的にも紺シリーズの後に続く”極まる”ですが、私としては五月〜の浦里のことでやきもきしながらも、もてる真木少年の様子ににやにやでした…vvいいよね、この組み合わせ! そして、最後の最後のエピローグでそこに!そこに照準を合わせてきますか…!!と思うような落ちを持ってきてらっしゃって、ファンはすごいにやけただろうな〜と思わずにはいられないエンディングでした。もちろん私もにやけましたが。笑 若干鳩の栖よりも、ハードになった印象が少しあったので、鳩の栖の少年ぽさと比較すると、青年に一歩近づいたそんなイメージを受ける一冊でした。NO.13■p187/大和書房/03/12
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2009年07月19日(日)
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