りとるのひとりごと。
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2019年07月10日(水) 自分への最大級のご褒美

久しぶりに芝居が観たくなった。

私の観る芝居は偏っている。

30年以上前から、ずっと一人の演出家の芝居しか観てない。

あ、去年三谷幸喜氏のを観たんだった。

でも、やっぱり戻る。

その演出家とは、鴻上尚史氏である。

まだ10代だった頃、第三舞台の芝居を観る機会があった。

学校の顧問の先生がファンだったのだ。

レコーダーで芝居の音声を録音して、
車の中でずっと聞いていた変な先生だった。

まだ第三舞台は知る人ぞ知るだったので、
ロビーに普通に役者さん達が並んでた。

鴻上氏もいた。

まだまだ無名の筧利夫さんがとてもかっこよくて
握手してもらいたかったけど、何せ恥ずかしがり屋の少女だったんで。

ああ、コーカミさんだ、筧さんだ、と遠くから
眺めるだけで終了。

それからはずっと第三舞台一筋で。

チケット取るのが本当に大変だった。

休みが発表されて絶望し、
復活が発表されて歓喜し、
解散が発表されて動揺した。

宿を取って新幹線乗って、
劇場のロビーで鴻上氏を見つめて、
ワクワクして安堵して、それが何十年も続いて。

解散公演は涙が出た。
役者の皆さんに感謝した。
鴻上氏に感謝した。

テレビなどで第三舞台の役者さんが少しでも映れば、
ギャーギャー騒いで家族を呆れさせたものだ。

今では皆さんすっかり人気者になって、
失礼ながら、私はずっとずっと前から知ってるぞと。


今年は第三舞台のピルグリムが再演だったが、
仕事の都合でどうしても行けなかった。

行くとなるとチケット代、宿泊代、交通費がかかる。
もろもろで4〜5万円はかかるので、低所得者としては
なかなか厳しいものがあるのだ。

要は、芝居は贅沢品ということ。

でも、明日への活力になるんだよねえ。
映画やライブとはまた違うんだよねえ。

てことで、鴻上氏には、人生相談よりも
次の芝居の準備に取り掛かって欲しかったりする。


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