りとるのひとりごと。
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2019年05月31日(金) 死にたがる親

母は若い頃から、「早く死にたい」が口癖だった。

いつもいつも、死にたい死にたい、
早く楽になりたい、生きててもしょうがない、
それが歳をとるにつれ、今年の夏は乗り越えられるか、
今度の年末はこの世にいるか、
毎回毎回そんな言葉ばかり聞かされ、
子供としては少々うんざりしていた。

いや、今もだから現在進行形だ。

親がそんなだから、私も生きている事に価値はないと、
子供の頃から思っていた。
早く死んだ方が楽なんだと。
生きていてもしょうがないと。

親の考えや環境って大事だなあと思う。

今は生きている事に日々感謝している。
死にたいとか楽になりたいなんて、
特に家族には絶対に言わない。
誰にも言わないしそもそも思ってないけど。

言われる家族の身にもなってほしいなと思う。

そりゃあ家族にこそ本音を言えるのだろうけども。

私も何となく、自分はきっと60で死ぬのだろうと思っていた。

母は離婚したため、年金収入がほとんどない。
別れた父に時折無心している。
生活費はほぼ私がまかなっている。
長い期間パートで働いたお金を貯めていれば、
そこそこの生活はできただろうが、
母はブランドバックを買いあさるなど、
給料をバンバン使い切ってしまった。

なぜブランドバックを買いまくるのか、以前聞いた事があるが、
「だって将来お金に困ったら売れば、お金になるでしょ」

…いくら売れるからって、買った時よりは安い値段だろうよ…。

なので、バッグを使おうとすると、
「使ったら売値が下がるからやめて」と言われた。

意味がわからない。

貯金をしない理由も聞いた事があるが、その答えは
すぐ死ぬから、だった。

私が結婚したら死ぬつもりだったと。

だけど私のダンナが死に、身重の私が一人残されたので、
死ぬ事ができなかった。

死ねなかったのはあなたのせいだ。

そう言われた時は目の前が真っ暗になる思いだった。

…。

何だか思いつくままつらつらと書いてしまったが。
私も息子に、

生きてるって楽しい!

より、

生きてるってしんどい。

と思わせているかもしれない。
本当に申し訳ない。
父も母も尊敬できない人間が、
一人前の人間を育てる事が果たして出来るのか。

反面教師とは言うけれど、
自分も父や母に似た部分が少なからずあるので、
まずは自分を変えていかないとと思う。

難しいけど。


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