りとるのひとりごと。
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いよいよ梅雨が近づいてきた。
空が涙を流し続ける。
時に大粒の涙。時に霧のような涙。
私も毎晩涙を流す。
スヤスヤ寝ている息子の隣に横になり、布団を被る。
涙が出てきて、枕を包んでいるバスタオルがいつも濡れる。
ダンナへの愛情があるとかないとか、そういう次元ではなくなった。
ダンナが死んだ時を見ていた訳じゃないのに、その現場が ありありと浮かんでくる。
なぜ死んだの?!
いまだに分からぬダンナの気持ち。
分かってるつもりだったのに、実は全然分かっちゃいなかった。 バカは私。
霊柩車を追いかけて道路で泣き崩れた時を思い出す。
仏前に置かれた花をメチャクチャに引きちぎったのを思い出す。
飲まず食わずで、それでもお腹の中で息子が元気に動いたのを思い出す。
血の付いたダンナの遺品を手にして身震いしたのを思い出す。
ダンナの死を知らせる電話の音を思い出す。
真夜中に棺が実家に戻り、家族の泣き叫ぶ声が近所中響いたのを思い出す。
毎日毎日泣いていたのを思い出す。
・・・・・・・・・・。
バカな私。
思い出さなくても良いことばかり思いだして。
進歩のない私。
楽しい思い出も悲しい思い出もすべて涙に通じている。
もう泣くのは嫌。
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