| 2005年03月10日(木) |
批評の側から出発する立場。 |
僕は基本的に批評の側から創作の側へとベクトルが向かっている。 つまり、批評の対象をより深く理解するために、実際に自分で創作するという手法だ。 僕の中で、基本的に何事も体験によって得られた直感から思索は始まると感じている部分があるので、何かを知りたいと思うと必ず最終的に自ら体験したくなる。
批評から出発するということは、対象を完全に必然化しようとする態度に等しい。 少なくとも僕はそれを目指している。 僕が言う批評とは、対象を徹底して論理化する作用を持っている。 徹底した論理化の果てには「もはやこれしか有り得ない」という必然の境地が待っているはずだ。
一寸の揺るぎもない必然へと向かって、批評的な手法でもって作品を構築していくこと。 これが文学にとって最低限必要な努力ではないかと思う。
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