And now for something completely different.

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素晴らしき世界

2002年06月30日(日)


「アートアニメーションの素晴らしき世界」
発売記念オールナイト!に行って来ました。

八時過ぎまで大学にいて
急いで家帰って
夜の出歩きにはめっぽう厳しい親と喧嘩して
「ただでさえ最近寝てないんじゃない!行くな行くな!」と止められ
それでも説得して、結局
夕飯も食べずにオールナイトに臨むってどうなのよ。
そのまま皮膚移植できるんじゃ無いかっていう位の皮膚のめくれようよ。
一応出かける前に電話でチケットの確認。
当日券ももう立ち見しかない、、とのこと。
それでもいいからととりあえず渋谷シネセゾンい行くと
立ち見も完売ですと言われ、電話したこととか説明しても
バイトのお兄さんは取り合ってくれなくて
怒りと悔しさで半泣きの状態の時に
奥からえらそうなおじさんが現れて
「せっかく来て頂いたんですから」と
極上(に見えた)スマイルで入れてもらいました。
あーーよかった。

中は思ってた程混雑はしてなかったけど
それでも座席は勿論、階段の段差で座って見るのも満席。
よって場内の一番後ろに存在する
1m弱の通路で壁によっかかったり前の座席に
もたれたりしながら見る事になりました。
立ち見、、といっても上映時間は
pm11:40〜am7:40の8時間で
映画と映画の間に挟まれる小休憩や
たまたま空いた階段に座布団の席での2時間を除いた
約5時間は完全立ち見。

でも立ってるのは春休みのバイトで鍛えられたし
なによりも上映された映画があまりにも素晴らしくて
立ってることなんてどうでもよくなりましたよ。

さて、上映作品について


1.イジー・トルンカ作品「電子頭脳おばあさん」
人形を使ったアニメーションなんだけど
女の子が靴の泥をこすり落とすシーンとか
ふと、上を見上げた時のつま先の感じだとか
繊細な動作が美しかった。

2.おなじくイジー・トルンカ作品「手」
最後に上映したヤンシュヴァンクマイエルの作品と迷うけど
多分本日のベストムービー。
65年という、まだデジタル中心でない時代の中の
高品質なアナログを垣間見た感じ。
人形だから基本的に表情はかわっていないんだけど
ライトの具合だとか
ガタガタブルブルした動きと静止のバランスとかで
言いたいことが自然に伝わってくる。
ストーリーもかなり唐突でシュールなんだけど
凄いの!とにかく凄いの!!素晴らしいの!
しかもこれがトルンカの遺作らしく
言い方良く無いかもしれないけど、かっこいい。
悶えます。

ブジェチスラフ・ポヤル作品
3.僕らと遊ぼうシリーズ「出合いの話」
4.僕らと遊ぼうシリーズ「お魚の話」
5.僕らと遊ぼうシリーズ「カブの話」
絵画調の背景にぬいぐるみのレリーフがのっかった
不思議な感じの作品。
パンフには2.5次元と書いてあった。まさに!な表現。
その、ベタな塗の背景が
時に地面の役割をしたり時に壁の役割をしたりして
こういうのもアリなんだよなあと思った。

ラウル・セルヴェ作品
6.「人魚」
7.「クロモフォビア」
8.「夜の蝶」
この監督はテーマ性が強いかも。
他の監督にくらべたら大人向けな感じ。
「夜の蝶」はいいね。どうやって造ったのか
全然解らない、幻想さが、いい。

ロマン・カチャーノフ作品
9.チェブラーシカ「こんにちはチェブラーシカ」
10.チェブラーシカ「ピオネールに入りたい」
11.チェブラーシカ「チェブラーシカと怪盗おばあさん」
か、かわいい。の一言につきます。

ルネ・ラルー作品
12.「ファンタスティック・プラネット」
結構気になっていた監督の作品。
微妙に気持ち悪い絵のタッチと動きは壺なんだけど
それが1時間以上も続くのは
その妙なテンションに慣れを感じてしまい微妙かも、
と生意気にも思ってしまった。
この人の短編が見てみたい。

ルボミール・ベネシュ作品
13.パットとマット・シリーズ「遠出」
14.パットとマット・シリーズ「テレビ」
このころ眠気が襲ってました、、。
ドジで笑いをとるいうストレートなアニメーション。
実にほのぼのとした気分になれました。

ニック・パーク作品
15.「ウォレスとグルミット 危機一髪!」
去年のリスニングの授業で
ウォレスとグルミットの「ペンギンに気をつけろ!」を
少し見て、キャラのあどけなさと
そのあどけないヤツが悪者だったりする時の
なんとも言えない感じがいいんです。

ヤン・シュヴァンクマイエル作品
16.「オテサーネク」
夫婦が、木の切り株を赤ん坊代わりに育てていく
という古くから伝わるチェコの民話「オテサーネク」を
現代風にアレンジした実写の映画。
その切り株は恐ろしいまでに成長し
食べ物を求め、人間まで食べてしまうんだけど
(そのへんの映像がすさまじい。
木の根がうねうねうねうねしてるし、木なのに歯とかあるし)
それでも息子が可愛くて仕方が無い
盲目的な母の狂気っぷりがコワイ。
本編中に出てくる映画の中のTVCMに
遊び心盛り沢山なところがステキ。


そんなこんなで8時間もあっという間に過ぎ
立ち見してる時に「立ち見疲れますねー」と
話し掛けられたオナゴと
8月にあるアートアニメーションのイベントで
また会おうねーと話したり
情報交換しましょ、とメアド交換したり、、
色々な出合いがあります。

家に帰ってからあまり眠く無かったので
インタフェのコンセプトFLASHを作り
昼に就寝。夜の7時に起きる。
その間、メールにも電話にも気付かず、、。
ごめんなさい、、。

それにしても長い日記。



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