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■ 僕の友達 -- 飛ぶ人
僕にもほんとの友達がいて(僕には友達がいる) ある日の昼下がりに
二人で話してた ちょっとした立ち話
うだるような夏の午後 カキ氷でも食べたい頃
ジョナサンリッチマンや 日本代表について無駄話
今じゃそんなに会わないけど 幼馴染で子供の頃からずっと一緒さ
でも突然何かが降ってきて 跳ねたんだ
突然友達の頭の上で 撥ねてたんだ
気付いたらトマトが 破裂したみたいに ケチャップをぶちまけたみたいに
どして僕の友達は頭から 血を流してるんだろう
僕には理解できない よくわからないんだ
地面に二つの人形が 倒れていて全く動かなかった
一つは僕の友達で 一つは知らない人だった
紅く染まっていくコンクリートを 見ながら 僕も人形のように 凍っていたんだ(固まっていたんだ、動けなかったんだ)
それからサイレンや救急車や 病院やおばさんや
でもよく覚えてない 覚えてるのは
彼のはにかんだ笑顔と 紅く染まってくコンクリートだけさ
突然何かが降ってきて 跳ねたんだ
突然友達の頭の上で 撥ねてたんだ
生まれてから一番の 暑い夏の日のことさ
彼のはにかんだ笑顔だけが 焼きついて離れないのさ
神様、もし見てるなら この僕の紅い記憶を 消してくれないか
夏になるとおかしく なりそう
1メートルの違いで 残された僕はどうすればいい? どうすればいい?
2004年08月09日(月)
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