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■ 僕たちはゆっくりと・・・
ゆっくりと泳いでくその視線の先を ゆっくりと僕は考える ゆっくりとかき回したスプーンと共に ゆっくりと渦を巻く君のカフェオレ
君の耳はとても可愛くて 誰かのピアノを聞いているんだろう(に傾けているんだろう)
とても曖昧な返事をした後には 都合がいいんだろう
ゆっくりとかきわけて街の波 ゆっくりと進む君のもとまで たっぷりなヴォリュームのスコーンと ゆっくりに流れ始めたファンファーレ
君のスカーフはとても素敵に巻かれていて きっと誰かの贈り物なんだろう
君の首はとても細くて 締めるには気持ちいいんだろう
−僕たちが住むこの世界は、ルールが存在し ゆるやかな流れと、急ぐ人達が
−僕たちのDNAはそのルールと共に ゆるやかに螺旋を描き続けるだろう
ボサノヴァがかかり続けるこの店で 退屈なあくびを交わしながら どうでもいい話や くだらない話 どうにもならない気持ちや つまらない願い にぎやかな噂を否定してみたり
ビルの間に落ちて行く夕日を グラス越しに輝かせて コースターにこの想いを書きしるして 鼻歌を鳴らしてみる
このささやかな気持ちを あの娘に届けて 神様に祈ろう
明日、新しい旅に出よう 今日、新しい部屋に引っ越そう 今、 新しい街に出かけよう
ゆっくりと 急ぎながら 君と共に
2002年02月12日(火)
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