シルバー王女の鵜の目鷹の目耳ダンボ!!

大した事じゃないけど誰かに喋りたい…

2008年11月05日(水)  チエノスアイレス

本日、第二回チエノスアイレス(笑)を観てきました。
第一回は、2日の日曜日に観て来たの。
今回、運良く、友会が2回、それもいいお席を寄越したので
ろくろくオペラを使わずに堪能することができました!
↑オペラで見たら、視界に入らんな…(でかすぎて(笑))

でね。
でねでね。
つまり、今日は2回目だったわけです。
で〜…びっくりしたわけです。
たった3日の間にいったい何があったの!?
全然!違うよ〜!

まず、チエニコラス。
初見の時は、ちょっと過去からスッキリキッパリ脱却し過ぎかなぁ…と。
ショーヴランで「暗い過去のある、現在も暗い男」ってのは、
すごく魅力的に演じてくれたわけですが。
ブエノスの「暗い過去を持ちつつ、前を向こうと努力する男」ってのは…
まだ無理だったのかなぁ…と。
「どっぷり過去背負う」「すっきり昇華する」のどっちかなのねぇ…
その狭間の振り切れない過去と、だけど未来を見たいところとが…難しいのかなぁ…
っていうのが、初見での感想。←S様も同じだったって
ところがよ。
本日、2度目の観劇。
気持ちの50%は、国の未来とか、自分の将来とか、前向きに考えようとしてるんだけど、
15%ぐらいは過去に引き摺られて、残り35%ぐらい…
どこ向いていいのかわからない、まさに風に吹かれているような、そんなニコラスでした。
う〜む…やるな…。。。。

それから、シミコリカルド。
初見の時は…こりゃぁ…革命家…は、ちょっと無理でしょ〜(笑)
…だったんだけどね。
だって、綺麗なんだもん。綺麗さが邪魔してる気がしてね。
あんまり、海外逃げ回ってた感じもしないし、
お前もせいぜいチンピラ程度だよってね(笑)
でも、2回目に見た時には…
まず、「革命家だった」っていうところに、あんまり違和感を感じなかったの。
コルビジョヴァリエンテ?の過去に熱い憧憬を抱く、
ニコラスとは違って、戦うために戦ってきた、そんな革命家だったのかなと。
戦いって事に血を滾らせる様子に、
リカルドの育ってきた悲しい背景が見えるようで…。
ニコラスに孤児院から連れてこられたんでしょ?
つまり、戦場に居る事に疑問を持たない少年兵士として育ち、
きっと、綺麗な顔した非常な戦士で、
敵方からは「氷の大天使」とか呼ばれて恐れられていたに違いないわ!
…とか思っちゃったりして(笑)←妄想甚だしい
でも、リリアナに対する微妙な感情とかが〜…もう一歩かな。
大きな腕時計の細腕にドキドキしちゃったけどさっ♪

そしてベニーよ。
ビセンテベニー…
この人、もう主要役級の中じゃピカイチ…ダメ(笑)
ヒゲは似合ってないわ、エヴァのヒモに見えるわ、
刑事なんて、ちゃんちゃらおかしい事務職にさえ見えるビセンテ君。
そう、ビセンテ「刑事」じゃなくって「ビセンテ君」だったのよ。
なんだか腰が据わってなくて、セリフも上滑りに思えたのですが
2度目に見た時はね。
多分、主要役級の中じゃピカイチダメ、の座は降りてない(笑)
だけど、ベニー比では見違えるように良くなってたの〜!
法律学科をドロップアウトして、革命に身を投じたニコラスとは、
正反対のエリートコースを歩んできた刑事、
現状にまったく疑問を持たないエリートとして、ニコラスを見下す、
っていう、そのスタンスがはっきり見えるようになって…なって来た(笑)
↑なってた、とはまだ言えないけどね〜
上から目線での嫉妬心という、立ち位置がはっきりして来たので、
その他のセリフにも自信が感じられるようになって、
少なくとも、腕抜きをした事務職からは脱却した様子。
「ニコラスを見下す」という課題に、日々、成功しつつあるようですわね(^-^;

マカゼーロは、ミズそっくりですわね(笑)
顔が似てると骨格が似てるのかしら?骨格が似てると、声まで似るの?
っていうくらい、ミズそっくりの顔、声…(・・;)
ちゃんとお芝居したとこ、初めて見たけれども、
青いな〜(笑)と思いつつ、
でも役自体が青いから、役に助けられてる感はありつつ上手かったですね。
この子も、どうしようもないただの馬鹿から、
2度目に見た時は、どうしようもない馬鹿息子…になったかなと思いました。
お母さんの「あの子だけが悪いわけじゃない」っていう悲しさを裏付ける
馬鹿息子になったなと。
お母さんの音花ゆりちゃん?も、歌い込んでグッっと来る歌になってました。
最初は、おいおい息子って(^-^;
何歳の時の子だよ〜!って突っ込みしか思い浮かばなかったけど
2度目に見た時は、若い時にウッカリ出来てウッカリ産んじゃって
自分も遊びたいのに、子供が居て、
どうしていいかわからないうちに育っちゃって、
やっぱりどうしようもないワルに育っちゃって、だけど息子なんだよね…
って、素直に納得しちゃった。歌も本当にうまいなぁ…。

若手の舞台は、こーゆーのがいいね〜…。。。
久しぶりにそういうところにワクワクしました。
出来上がった舞台もいいけれども、
「出来つつある過程」を見るのも、また楽しい。

あ、でもねねはね…
ねねは…もうちょっと、ドロにまみれた方がいいよ。
生活のために必死でタンゴを踊ってるように見えなかったし、
2回目に見たときも、せいぜい大学生のバイトだったもん。
あのスタイルの良さが、顔立ちの可愛らしさが、邪魔してるね〜…
綺麗にまとまって、綺麗過ぎて、南米の血は流れてなさそうだったな。
綺麗で好きだけどね。ドレスで見たい子ですね。

というわけで、大満足の青年館公演でした。
しかし…
どうしても、これとマリポーサ…同じ人が書いたとは思えない…


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