二日前の、シジミ殺貝事件の、その後をお送りいたします。
どう考えても、捜査線上に上がるのは私だけ。 でも…でもでも、身に覚えがないんですもの! 貝が全滅した理由を突き止めなければ、私の疑いは晴れません。
私は…私にはわかりません!気づいたら死んでいたんです! 本当です。えぇ、塩はちゃんと計りました。水1ℓに10gです。 間違いありません。塩漬けになんてしてません!(しそうになったけど)
と、被疑者Sたる私が訴えると、 友人Aの証言。
「貝を洗う時、いきなり器の中に手を入れて、ガラガラッと混ぜたりすると 貝ドモは慌てて口や足を引っ込ませる暇がなくて、 我とわが身を貝で挟んで死んでしまいますby辰己芳子(←誰?)」 だって。そのへんにぬかりはなくて?
・・・・・・・・・・・・なんですって?(@_@;) え、…えぇ…。その…だから…。
洗う前に、失礼のないように器の外側をノックするんだって。
・・・・・・。 被疑者S押し黙る。
た、確かに私は、シジミに失礼など考えもしませんでした。 ガラガラガラガラガ〜ラガラ♪と、勢いよくかき混ぜました。 でも…でもでも、その時点で口や足を出した、 失礼な貝など居ませんでしたもの! 出てもいない身を挟むなんてどうして出来ましょう? そんなこと、絶対にあり得ませんわ!
友人Bの証言。
でも、冷蔵庫に入れたって、凍る程の水温にはならないだろうし…
友人Bの証言、非常に有利な情報ですね。 わたくし、被疑者Sは強気に出ました。
そ、そうでしょう? 自然界に居れば、それぐらいの水温になるのは、有り得る事よ。 確かに、冷蔵庫から出した時、指を突っ込んだら ひゃっ!冷たい〜…と思ったけれども… でも、日本海の荒波の中では、きっとそれが普通よ! (シジミは、日本海の荒波の中では採れないのではないだろうか)
友人Bの証言の続き。
あ…酸欠?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
冷蔵庫の中って…酸素、ない…よね。 確かに、シジミの砂抜きの仕方を書いてあるところに 「シジミは酸欠を嫌います。」って書いてあった気が…。
被疑者S、有罪確定。 これにて閉廷。
|