外出して帰ってきたら父親が外出していた。 一時間ほどして帰ってきた。 コンビ二に行ってきたというけれど 絶対に店に行ってきたという確信がある。 家族を信用することが出来ない絶望感。
よく考えてみたらあたしは小学生の頃から盗聴器を親につけられていると思っていた。 きっと今一人暮らしを始めても付けられるだろうし、週末は絶対来るだろう。
妄想なのかもしれないけれど、だってそうなってしまうのも仕方がないよ。
電話をしていたら部屋の前で聞く。 家を出てくときはベランダでずっと見てる。 かばんの中はかならずチェックする。
最近はもうどうなのかわからない。 病院にいって親も大分変わってきた。 それでもあたしの中で家の中だからといって『情報』をさらけ出すということは躊躇してしまうのだ。
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