白馬鹿日記

2006年07月21日(金) 旅番組

NHKの世界遺産・フランス縦断の旅を見ててふと、思った。最近の旅番組にしてはマトモだなあと。けっ、マジかいと思う人のために言い訳をさせて頂きますとですね、何がマトモかって言うといかにも頭の悪そうなタレントもどきがどう考えても顰蹙浴びまくり&日本人嫌われまくりになるであろう白痴行為を行っていないという部分だけでありまして、見てて掻き立てられるモノがないのはいっしょなんですよね。白痴番組を見た後だとしばらくここに行くハメにはなりたくねえなあと思ってしまうので、それに比べればかなりマシだと。もっとも、ここ数年日本から出てない私には余計な心配ではあるのですが、だからこそ「どっか行きたいっ!」と心を掻き立ててくれるような旅番組が見たいと思うのであります。どうも最近はそういう旅番組に、とんとお目に掛かってない気がするんですがどうでしょうね?

じゃあ以前はあったのかというと、あったんですよね。これが。兼高かおる世界の旅。言ってみれば日本の旅番組はその黎明期にいきなり天まで届きそうな金字塔が建ってしまったワケで、後続が非常にやりにくい、という事は犬並みに馬鹿な私でもわかります。時代が違いすぎるというご意見もありましょう。海外に行くだけで凄かった時代はもう大昔の話、下手すりゃ国内の方が費用がかかったりするワケで、有り難味が薄れたのは私も同感です。だからと言って、じゃあ外国に行って有名ホテルに泊まって有名レストランで食事して名所旧跡を観光して免税品買い漁って帰ってきたらクタクタという旅行でいったい自分自身が何を得られるのか、という事なんですね。例えば、姫路城見て懐石料理を食べただけの外国人に私は日本の素晴らしさを理解したとか言われたら、オメーそりゃちょっと違うだろと思うワケですよ。やっぱり。その点、世界の旅はこれだけ簡単に海外に出られるようになった今でも、なかなか触れられなかったり気付かなかったりするその国や地域の文化というものを見せてくれていた、という気がするんですよね。そういう、旅のありかたというものを啓蒙してくれる身近な媒体がなくなった事が、日本における旅というものを単なる場所の移動に形骸化してしまっているのではないのかな、と。ま、自分で考えられないというのが一番イカンのではありましょうけどね。

というワケで、どっかで再放送しねえかなあ。DVD化でもいいけど、メッチャ長寿番組だったからなあ。全部収録すると200枚組みとかになっちゃうのかもしれないなあ。ダイジェストでいいから出ないかなあ。兼高さん自信が選んだベスト100、とか。それなら15枚くらいで納まりそうだもんなあ。どこにリクエストすればいいのかね、こういうのは。買うよ。出して。


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うるま [MAIL]

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