2009年02月02日(月) |
PlasticTree 2008-2009Tour「ウツセミ」ファイナル 1月30日NHKホール |
「ウツセミ」ツアー千秋楽、NHKホールですが、 天気はあいにく…というか PlasticTreeが誇る最終兵器、釈迦如来のような細い体と アルカイックな微笑みを浮かべた雨神様の力を 持ってすれば当然であり必然…と言った方が正しいのか (話を壮大かつ大げさな表現にし過ぎた今は反省している) 見事な雨降り(くまの子)模様でした。 ツアーファイナルにかならず雨降る!ふしぎ!
今回も、客電が落ちてからメンバーが登場して楽器スタンバイするまでの 間に流れるオープニングSEは「ウツセミ」の一曲目でもある 「〜規則的な四拍子〜」だったのですが、 前回年末にウツセミツアーで渋公に行った時には、 大音量メトロノームの音が木魚と鐘っぽい音に聴こえるので、 カイジばりに客席が「ざわ・・・ざわ・・・」と 大きくどよめいていたものですが、 今回はツアーファイナルと言う事で、皆聴き馴れたもんで、 ザワザワもあまりなく、 メトロノームの音に合わせて手拍子なんかも沸き起こったりして、 (前回も合わせて手拍子してる人はチョイチョイいたけど、 二階から見た分だと、大きなざわめきにかき消される感じだったのです) 更に決め手として、前回は延々メトロノームが流れていたけど 今回は早々と次の曲「うつせみ」が始まった事も相まって、 人心は非常に安定していた印象でした(汗)
「うつせみ」に続き「テトリス」のイントロが始まったのですが、 前回聞いた時は、ヘドバンに夢中で、 ライブでもイントロの「…はい」を 言ってるのかどうか?というのをすっかり聞き逃したのですが、 今回はばっちり「…はい」を聞きました。
続いて、今日の天気を表すかのように 「ザザ降り、ザザ鳴り。」を演奏した後、 ステージ&客席のみんなのニヤニヤ顔を察してか、 開口一番、正さんが、「本日は雨天なり」という件に関して、 「だ、だってしょうがないよ…。 バンドの中に水に関係する星座の付いてる人が 二人も居るんだからさ…。(魚座と水瓶?天秤?) 今まで僕だけの問題かと思ってたけど、 これは僕一人の力ではどうにもならないよー。」 と、しどろもどろのコメントをおっしゃっていたのですが、 「ツアー中の思い出を各メンバーがかく語りき」的コーナーで、 「ツアー中雪が多かったねー」という話題が各メンバーから出る度に、 すかさず客席から「リーダー!」という追及の声が出る始末で、 (この時、竜太朗さんが「いや、さすがにそれは冤罪だ!」 と言いつつも爆笑してた) 雨だけでなく、雪までも意のままに降らせる事ができる、 ありとあらゆる天候を司る破壊神の如く扱いを されていて、あまりのドイヒーな言われように 思わず笑ってしまいました(リーダーごめんよ)
セットリストは、前回同様、 「ウツセミ」曲全曲+αな感じで、 アルバム曲以外では、「雪蛍」「Ghost」 「ヘイトレッド、ディップイット」「リセット」 「ザザ降り、ザザ鳴り。」「サイケデリズム」 「メランコリック」などでした。
前回の渋公と同じく、本編ラストは「記憶行き」だったのですが、 夜の電車に乗って前の窓を見た時のように、 レールの上をどんどん進んでいく映像&星空の背景に重なるように、 歌詞が歌に合わせてボーッと浮かび上がってはフッと消えていき、 時にはパーッと星屑のように文字が散らばっていく映像が流れたのですが、 (流れていく歌詞のフォントは「金文体」だったよー …というフォント好き向け情報) 曲の最後、歌が終わって伴奏のみになったところで、 後ろのスクリーンに、スタッフの皆さんの名前がエンドロールで流れだし、 舞台の上では銀吹雪がハラハラと舞い、 竜太朗さんがセンターで立ち尽くしている中、 後ろのスクリーンが突然、ステージ頭上からの映像に切り替わって、 ステージ頭上での映像に被せるように、 エンドロールでメンバーの名前が流れると共に 上から当該メンバーの姿を映した映像が流れ、 最後には「SpecialThanks JellyFish Breed」の文字が流れた時は グッとくるものがありました。 この前見た時は頭上からの映像はなかった気がしたんだけど、 上からの映像だとブッチ君のドラミングがよく見えて面白いですねー。 (上からの映像というと、真っ先に相撲中継の頭上カメラが思い浮かぶ私)
―――――――――――――――――――――――――――――――――― 覚えているMCをつらつらと。
竜太朗(以下・竜): 「ファイナルと言う事で、ひとりずつ ツアーの思い出を語ってもらおうと思います。 えっと…一番最初は誰がいいかなー。 そんじゃ、僕が聴こえたのだとこの人かな? ギター大魔人 アキラ!」
明: 「僕は真面目にツアーの感想を言わせてもらおうと思います。 今回のツアーで、北海道では僕の誕生日を祝って頂いて、 ケーキとかも用意してもらったりして、 すごい嬉しかったんですね。 ・・・ただ、ライブハウスの中はすごい熱気なんだけど、 北海道だから外は雪とか降ってて寒いわけじゃないですか。 …うーん、どう言えばいいんだろう。 中の熱気と外の気温との温度差が激しすぎて、 お客さんから水蒸気の煙がもうもうと上がっちゃってて、 ライターの火も付かないぐらいライブハウス全体が煙に包まれちゃって、 …というか、箱の建物自体から煙が上がってて、 こりゃ火事の煙と間違えて通報されたら完璧アウトだろってぐらいすごくて。 証拠映像は抑えてあるので、ぜひ今度皆さんにも映像を見てもらいたい!」 (ここで竜太朗さんに「真面目な話じゃないじゃんか!」とつっこまれてました)
竜:「次はー…うーんと、ドラム火炎柱 ブッチ!」
ブッチ: 「今回のツアーファイナルはここNHKホールなんですが、 前にNHKホールでLIVEをやったのがかれこれ6年前で、 …そうそう、ちょうど僕がプラに入った頃ですね。 (ここで客席から「えー」「もうそんなにたつんだ…」的声多数) ねーっ。月日の経つのってあっと言う間だよねぇ。 こりゃ俺も年を取るわけですよ…(感慨深げに)
今回のツアーは、大阪はクリスマスにライブやりました。 そんで年末はCCレモンでライブやって、年越しライブも出たりして、 僕はカゼひいてしまって、 でも曲覚えなきゃいけないわ忙しいわで、 自分の中でイーッてなったりしたんですけど、 ホンット…皆さんカゼには気を付けてくださいね! それで、年明けてからもすぐツアーが始まって、 えーと年明け一発目は名古屋だったっけかな? 名古屋(福岡の話の時だったかも)はやけに寒かったですねー。 そんで仙台で牛タン食いましたー。 北海道ではナカちゃんの誕生日をやって、 …なんか、今回のツアーはやけに雪降ってたなぁー。 まぁ北の方行ったから当たり前っちゃ当たり前なんですけど。 そうそう、今回のツアー回ってて、 改めて「ウツセミ」の曲って難しいなーとか思ったりしました。」 (今回ブッチ君が非常に多弁でいっぱいおしゃべりしてたのですが、 とても全て覚えきれてませんっ)
竜:「えっと次はー・・・千葉の細い男 正!」 (「細い男」というこのざっくりした説明!・苦)
正「みんな、ライブ楽しんでくれてるかな!」 客「そーですね!」 正「今日は千秋楽です!」 客「そーですね!」
…これら一連の正さんのコメント一つ一つに、 全て「そーですね!」でお客さんが返していて、 その「そーですね!」5回ぐらい繰り返したときに、 竜太朗さんが「なんだかきもちわるい!」 「言葉に血が通っていない!」とつっこみまくっていたのですが、 正さんは「いーじゃない!コールアンドレスポンスだよー。 血の通ったコミュニケーションじゃないかー!」と言って のほほんと返していたのが面白かったです。君達仲いいな。
正: 「今回のツアーは、アルバムが出てからずいぶん経ってるので、 皆さん「ウツセミ」に対する理解度が深くって、 演奏する側としてはとても嬉しいです (「とてもやりがいがあります」とかだったかも)」
ブッチ君の話にもあったけど、今回のツアーは2008年に始まって、 2009年が明けてもまだツアーが続いてて、 年をまたいでツアーをやってるってのは結構プラでは珍しくて、 年末も年越しでライブやってたりしてたし、僕的にはまだなんだか年を越した気が 全くしないんですけど、今日のNHKホールの千秋楽で 自分の中でやっと一ヶ月遅れの年越しができそうです。」
最後は竜太朗さんの番で
竜: (腕時計を見る仕草をしながら) ※注:エア腕時計です(爆) 「いっぱいしゃべって時間押してるんで省略です」 (ここで客席から「えー!」という声多数) 「・・・えっと、今回のツアーを通して、タイトルに 「ウツセミ」って付けたわけが自分の中で なんだか分かったような気がします。 うつせみって言うのは僕の中で、PlasticTreeそのもので、 PlasticTreeをやりたいっていう事がまさにこの世… 僕にとっての「ウツセミ」だなぁと思いました。」
「今回のツアーはなんだか雪がいっぱい降ってたなーって気がします。 今日はあいにくの雨だけど(ここで客席より「リーダー!」との雨神コール有・汗) 五分間だけ、この雨を雪に変えたいと思います・・・「雪蛍」」 (ここで次の曲「雪蛍」が始まる」
―――――――――――――――――――――――――――――――――― 竜: (アンコールで) 「皆さん準備はいいですかー。 アキレス腱伸ばしてくださいねー。 ・・・って誰もアキレス腱伸ばしてる人いないや…。 …アキレス腱ちゃんと伸ばした人!(手を上げながら) (ここで客席からまばらに手が挙がる) うーん。皆ホントに伸ばしたんだか あやしいけどまぁいいや… 行くぞ渋谷!」
今回、正さんの「そーですね」返しの前に、 竜太朗さんがはじめの辺りのMCで 「○○ですね」「そーですね!」の いいとも方式コールアンドレスポンスを やろうとしていたけど、お客さんの返事が激しくまばらで、 「…もう一回言いますね…」といって再度チャレンジしたが もう一回やってもやっぱり返事がまばらで心折れる(爆) という場面がありました。ど、ドンマイ…。
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アンコールラスト「クリーム」で、最後の最後、 明さんがつかつかと正さんの方に向かっていき、 ヒョイと正さんおなじみ緑のベースを取り上げたかと思うと、 自分のギターを正さんに持たせ、 (ちゃんとリーダーの肩にストラップをかけてあげるという優しさ・爆) 二人で楽器のとっかえっこしてガシガシ弾いてたのが、珍しかったです。 でもFCイベントとかで、バンド内担当楽器シャッフルでライブやったりとか けっこうしてるので、やっぱり一通り他の人の楽器も 弾けるんだなーとか思ったり。
そして、「ウツセミツアー、これにて終演」という竜太朗さんの声で 曲も終わり、各々がピック投げたりドラムスティックを投げたり ステージ上を縦横無尽に歩き回り、最前列の人とタッチしたり お礼言ったりバイバイしたりして舞台袖にはけていく中、 最後に残った竜太朗さんが「最後にお楽しみあります!」と言い残して 去っていったので、年末みたいに映像とかあるのかなーなどと 思ってぼんやりと待っていると、突然、 GhostのゴリゴリとしたBGMに合わせて、 ステージ後方のスクリーンに「本日、猫印出現!」という文字が 赤バックに白抜き文字で流れ、新聞記事風の映像が映し出された後に 等身大猫印のたたずむ姿がドーン!と映し出され、 「号外」などの文字が流れたのちに映像は終了。
なんだなんだ?どこに猫印出たんだ?と思いながらも、 帰宅の途につくべく出入り口に向かったのですが、 なぜか、ホールを出て階段を上る時点でひどく渋滞していて、 どうやらその「号外」というのを 出入り口で配っておる事が判明したので すかさずゲットし見てみたらビックリ。 「プラ日報」なるタイトルがついたその号外を見た その時の私の顔は、恐怖新聞を受け取った鬼形礼君の如く 衝撃の顔をしていたと思うのですが、 詳しくはプラのオフィに飛んで、 公式な場からの正式な告知を 直接御自身の目で見て確認して頂きたく思います。 そういえば、実際に猫印がどっかに出没したんだか、 会場で号外を配ってたんだか…というのが分からず終いだ…。 http://www.plastic-tree.com/ うれしいようなこわいような。 プラトゥリ…おそろしい子!(白目)
―――――――――――――――――――――――――――――――――― ここから個人的な感想。
年末に行った渋公(CCレモンって言ってやらない)では、 2階席の後ろから何列…って席だったので、 終始、双眼鏡覗きっぱなしだったんですが、 今回は1階席の真ん中らへんの席だったので、 舞台の細部まで観察できたし、 久々にツアー二回参戦できたという事で 一回目をふまえた上での新たな発見があったりして、より楽しめました。
・今回気づいた事。 左右に飾ってある時計のセットの文字盤が、 12、24、6、18と24時間時計になってた。 …なので、前回、「セットの時計が3時と9時を指してました」 と言ったのは間違いで、 時計の針は18時ちょうどを指し示してたようです。
・メンバーの衣装は前回の渋公と同じだったのですが、 竜太朗さんの衣装を、よーく見てると、 袖口の広がった、ゆったりしたベージュのしましまカーディガンの下に、 ガーゼっぽいシャツ+ベージュの カットソー生地みたいなアームウォーマーを重ねてました。
・今回、竜太朗さんが体を右に傾けたり左に傾けたりしてユーラユラ…という動きを 頻繁にしていたのですが、 それを見る度に、「ストレッチパワーが体の脇にたまってきただろう!」と ストレッチマン的な事を思ってしまった。
・今回、いつも以上に外国からのお客さんを見かけ、 LIVE中も、いつもの「キャー」的な歓声に混じって 「フゥー!」とかのインターナショナルな歓声が聞こえたりして面白かったです。 (私の周りに海外から来た方のグループがあったからかも・汗)
・前回見たときはウツセミ曲のコーラス部分を あんまり歌ってなかった気がしたんだけど、 (この曲のコーラスはどっちが歌うのかな?とか楽しみにしてたんだけどなー) 今回はけっこう上手下手の二人がコーラスをがんがん入れていて、 「ウツセミ」「テトリス」「斜陽」「バルーン」とかは正さんコーラスで、 「Closer」とかは明さんがコーラス担当で、 GEKKO〜の「♪ここーでなけー」の部分はツインコーラスだったりと、 コーラスパートを楽しめました。
・前回、「工場の映像が叙情的で良かったが曲が分からん…」 等とのたうちまわりましたが、 なんの事はなく、始まって数分の時点で 一曲目の「うつせみ」の映像だと判明しました(汗)
・前回渋公では、ツアー最初の方という事もあってか、 開演時間過ぎてる時間でも、 パーカーとストラップが売り切れてるぐらいで、 物販在庫に余裕大いに有りで助かったのですが、 今回はさすがにツアーファイナルという事も相まって、 入って物販コーナーに目をやれば、ほとんど売り切れで、 友人曰く「四時半に行ったんだけど欲しいの売り切れてたー」 との事だったので、物販のグッズを、 ツアーファイナルまで在庫が持つギリギリの量で 照準合わせてきてるのかなーとか思ったりしました。 開演前の物販では、大人気な商品は売り切れてるけど、 他のグッズはまぁ開演前に行けば普通に買える …ってのが理想なんだけど在庫量の読みは難しい。
・普段N響とかでクラシックのイメージが強い NHKホールという場所柄なのか、開演までの間、 普段のライブだと洋楽が流れている事が多いのですが、 今回は延々とレトロな雰囲気のアコーディオン曲や クラシックの曲が流れていて、 なんだか始まる前からえらくまったりしてしまいました(爆) 余談ですが、NHKホールのステージ上手側の壁にある パイプオルガンは、間近で見ると迫力あるなー。
・NHKホールは、中に入ってからホール入り口に移動するまでの 通路ロビーが広く、ソファーがたくさん設置してあるので 開演までの待ち時間もすこぶる快適でした。 あと、奥にある軽食販売コーナーで 肉まんやらサンドイッチやらを売っていて なんだかとってもおいしそうだったのですが 時間無くて食べる暇なかったのが心残り(食べ物の話は楽しい)
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