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2008年06月15日(日) 出版100周年記念企画 「赤毛のアン」展

2008年は作家モンゴメリが『赤毛のアン』を出版してから100周年にあたるらしい。
ということで、日本橋三越で開催中の「赤毛のアン展 〜モンゴメリの愛したプリンス・エドワード島〜」に行って来た。


モンゴメリの手書き原稿(丸っこいクセ字で読みにくい!)や、モンゴメリ家に代々伝わるティーセット、『アンの愛情』にも出てくる陶器の犬マゴグなどを眺めているのは楽しかった。私が想像していたマゴグは、もっと大きくて(家の守護神だから)、黒っぽい犬の姿をしていたのだが、実物のマゴグは小ぶりで白地に緑の斑点模様がある犬だ。とても愛らしい。対になっていたゴグは壊れてしまったとかで、残念。



日曜だったせいか、思いのほか会場は盛況で、意外と年配の女性が多かったように思う。多分、娘時代に『赤毛のアン』を愛読していたのだろう、おばさま達が展示の品々を見ながら「あ〜、そういえばこんなシーンあったわね!」と嬉しそうに喋っていた様子が微笑ましかった。むしろ、若い人(でも多分30代女性)のほうが、アンオタクといった感じであれこれディープな知識をぶつぶつ言っていたような気がする。いや、初版の装丁を再現したこんな本を買っている時点で私も他人のこと言えないか。



少し話は変わるが、私が洋書の翻訳家というものを意識し始めたのは、『赤毛のアン』がきっかけだ。中学生の頃に読んでいた『赤毛のアン』は角川書店の版だったが、たしかシリーズ10作中6冊しか翻訳されていなかったので、残りの4作は新潮文庫版(村岡花子訳)の『アンシリーズ』を読んだのだ。そうしたら、主要人物の名前が少し違っていて、違和感を覚えた記憶がある。名訳と言われている村岡訳だが、今読み返してみると表現の数々がかなり古びた感じがする(100年前の話だから仕方ないのかも)。ということで、講談社文庫版(掛川恭子訳)集英社文庫版(松本侑子訳)などと読み比べたりしていた。最近再販された角川文庫版も買いなおしてみようかな。


展示にはアニメ『赤毛のアン』のセル画も展示されていた。取材用スクラップを見ていると、かなり緻密に取材してプリンス・エドワード島やグリーンゲイブルズを再現してたのだということがわかる。ちなみにアニメ製作時に参考した本は講談社文庫版だそうです。


『赤毛のアン』を愛読していた元乙女にはオススメの展示です。全国を巡回する予定だそうなので、機会がありましたらぜひどうぞ。


<オマケ>
期間限定公開動画
 ↓
アニメ 『赤毛のアン』


あの「なにがなにやら」が本になりました!詳しい情報はこちらもしくはこちらへ。某直木賞作家も激賞!の内容だよ。
よろしければ、↓の記念てぬぐいもどうぞ。

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