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9月の歌舞伎座は秀山祭。初代中村吉右衛門生誕百二十年だそうだ。
ということで……えぇ、今月も行って来ましたよ。歌舞伎座。
昼の部を見てきました。
・菅原伝授手習鑑 車引
・双蝶々曲輪日記 引窓
・六歌仙容彩
・菅原伝授手習鑑 寺子屋
一番の圧巻は「寺子屋」だったかな。吉右衛門・幸四郎兄弟が久々に競演したらしい。
菅原道真公の弟子の役である吉右衛門が、主人道真の子どもである菅秀才の首を
差し出すよう命じられたとき、たまたま吉右衛門が営んでいる寺子屋に入った
ばかりの子どもの首を、身代わりに差し出したのだが、実はその子どもは、立場上
敵役となっていた幸四郎の息子だった、というお話。本来、幸四郎は道真公に
恩があるのだが、自分が使えている主人が道真公と対立していたので、裏切っていた
ことが心苦しくて、実の息子を差し出した、という事情が後から語られる。
切々と、子どもや兄弟を失った悲しみを語る幸四郎のセリフのあたりで、周囲から
グスグスと鼻をすすりあげる音が聞こえてきた。つい私もうるうるしてしまいました。
「せまじきものは宮仕え」という有名なセリフはここからきている。とか。
「引窓」もよかった。ていうか吉右衛門をはじめとする出演者たちがいい人すぎ!
芝雀が女房役を可愛らしく演じていて微笑ましかった。
「六歌仙容彩」は、染五郎の身体がよくあれだけ動き回れるよなー、と
感心してしまった。(←感想それかよ)
立役たちの官女が可笑しかった。
「車引」も、いかにも歌舞伎!という様式美の演出でよろしいかと。
最後のほうでドロドロと出てくる段四郎が見ごたえあり。
いや、なんというか歌舞伎を堪能させていただきました!
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