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ついに長年抱きつづけていた野望を実行するときがやってきた。
それは、
着物を着て歌舞伎を観に行くこと。
しかし、半襟つけに1時間近くもかかるような人間に、ホイホイと
着物を着て出歩く資格があるのだろうか…?
ちと季節は早いけれど、白地の単のキモノに手ぬぐいの半襟と、先日
買った花模様の半巾帯を合わせて。単だけど紬だから、ま、いいでしょ。
でも一番苦労するのは髪型。自分ではうまくアップスタイルにできないのだ。
本日観に行ったのは新橋演舞場夜の部。強風にもかかわらず、
着物を着てきた人が多かったように思う。みんな根性あるなぁ。
しかーし、着物姿カップルのおねーさんが、まるで女郎さんのように
襟を抜きまくって着物を着ていたのはいただけない。
ありゃ、いけません。うなじから襟にかけてバレーボールが載るのでは?
と思ってしまうくらい開いていたもの。
さて、最初の演目は「増補双級巴 石川五右衛門」。
吉右衛門扮する石川五右衛門の「つづら抜け」「宙乗り」に感動。
つづらを背負ったまま宙吊りになったかと思ったら、自力で上へ上へと
登っていくんですね。演舞場の3階席の高さまで登っていったようです。
うおー、すごーい。
南禅寺山門の場で「絶景かな」という有名なセリフを言うシーン。
そういえば、昔、京都旅行で南禅寺山門に登ったとき、ガイドさんが
「石川五右衛門が…」という話をしてくれていたっけ。
次の演目は「京鹿子娘道成寺」。
以前テレビで見た玉三郎の娘道成寺と、二月の玉三郎・菊之助による
二人道成寺に続いて、道成寺モノを観るのは3回目。
今回の福助による道成寺は、道行も所化によるまいまいづくしもなくて、
舞台によって演出が変わるんだなぁ、なんて思ったり。
今回は所化さんたちに子役が多くて、セリフまわしが可愛いかった。
それにしても、道成寺モノは衣装も踊りも綺麗でいつ見ても素敵。
最後の演目は「松竹梅湯島掛額」。
ぶっちゃけていえば、八百屋お七のお話。前半の舞台は、ナンセンスな
お笑いが主の吉祥院お土砂の場。で、いやー笑った笑った。
登場人物がいきなり、「あなた地獄に落ちますよ!」と六星占術の
おばちゃん(名前忘れた)のモノマネをはじめたのには面食らったけどね。
他にもいろいろ笑わせどころがあったのですが、ネタばれになると
悪いので、これ以上は書きませーん(笑)。
後半になると、グッとシリアスになって、火の見櫓の場に。
亀治郎扮する八百屋お七が文楽の人形のような所作をする「人形ぶり」
なかなか上手かったのではないかと思う。
それにしても、清姫にしてもお七にしても、10代の箱入りお嬢が
恋に身をやつすとコワイことになるよね。
うーむ、次の野望は着物で歌舞伎座!?
こちらのほうが敷居がずーっと高そう。いつか、そのうちに実行するか。
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