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海外生活が長くなるにつれて何がつらくなってくるかと言えば、
言葉が通じないことのほかに、食事が口に合わない、ということがあるだろう。
ここ数日は朝から夜中まで仕事しているくらいシュラバっていたこともあって、
食事はずっとコンビニ頼みであった。上海にはなぜかローソン(羅森)が多いので
近くのローソンに日参して、パンを買ったりお握りを買ったりしていた。
が。
中国語で書いてあるので、お握りの具が一体何なのかさっぱりわからない。
なんとか「魚」という文字が入っているのはシーチキンだろう、と想像がつくが
「○○○肉○」とか書かれたお握りを見ると、「肉? ……肉って何の肉だ!?」
と考え込んでしまい、結局チャレンジしないまま棚に戻してしまった。
今日の夕食は仕事場所の近辺で見つけた「韓式・日式」レストラン(つまり
韓国料理と日本料理を出してくれるレストラン)でとることとなった。
日本食に飢えていた同僚だちは、「俺、絶対カツ丼を食べる!」と意気揚々。
私は無難に「天ぷらうどーん」を注文した。
いや、本当にメニューに書いてあったのよ。「天ぷらうどーん」って。
出てきたものは……ふつーのうどんと別の皿に盛られた天ぷら数種盛り合わせ。
え!? ふつー、天ぷらうどんってうどんの上に海老天がのっているものだよなぁ、
と思いつつも、「ま、こんなものかも」と気を取り直して箸をとってみた。
味はふつーだったと思います。海老天はおいしかった。エノキの天ぷらは
イマイチだったけど。
一番、カツ丼カツ丼と騒いでいた同僚は、「カツ丼ともりソバ、プリーズ」と
店員に注文していたが、待てども待てども待望のカツ丼が出てこない。
訝しく思って、注文票をチェックしてみたら、彼のカツ丼のオーダーが
通っていなかった。みるみるうちにションボリする同僚(笑)。
その店の店員には中国語しか通じなかったので、結局カツ丼は諦めたようだ。
同じくカツ丼(だけ)を注文して食べていた別の同僚は首をかしげながら
「そこそこ食べられるんだけど…何か違う。なんていうか、味が甘いんだよなぁ」
と言っていた。彼らの口には合わなかったらしい。
ところで今回一緒に海外出張している同僚は、30歳前後の男性2名なのだが、
彼らの偏食っぷりには参った。肉と炭水化物と脂しか美味しいと感じないのでは?
としか思えない。一緒に食事をつきあうこちらの身にもなってくれ。
「早く日本に帰りたい〜」「吉野家行きたい」「うまいステーキ食いたい」
「今泊まっているホテルの料理、すげぇマズイ」「コンビニで買った
カップラーメンを食べようと開けてみたら、何だかワケのわからない
ドロドロしたものが入っていて、生命の危機を感じたから捨てたよ」
「もうこんな生活いやだ〜」「なんでこんなにマズイメシばかりなんだ〜」
などなど文句のオンパレードである。
早く日本に帰りたいのは私も同じではあるが、そこまで日本の食事が恋しい
とは思ってない。今のところは。
そこそこのレストランに入れば、そこそこの味の料理が食べられるし。
やはり、男性よりも女性のほうが適応力があるってことなのかもね。
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