人恋しくて 一人も好きで
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2004年10月31日(日) 実はヒサンでした

朝5時半起床。


ヘアメイクをえいこらしょ、と自分でどうにか済ませてから
着物の着付けを始める。長襦袢を身に付け、着物を着て腰紐をかけたら
あらら……? なんだか妙におはしょりが長いんですけど。


モノの本などによると、おはしょりは帯の下5〜6cmくらい出ていれば
ちょうどいいらしいのだけど、この着物ではおはしょりがベローンと
太もものあたりまで来てしまうですよ。こりゃひどい。ひどすぎる。
大慌てて見苦しくない程度におはしょりを短く着付け直す。
あぁ、昨夜のうちに一度着付け練習をしておけばよかった。


やや雨が残る中を、先生に言われていた9時より前にお茶室に到着。
さっそく前掛けをかけて、水屋でお茶会の準備を手伝う。
しかし、狭い水屋に何人もの人間が入れ替わり立ち代わりするので
身を捩じらせて人を避けているうちに、帯のお太鼓の部分が帯締めから
外れてしまってペロリンと落ちてしまった。いやーん(泣)。
しかし、何事もなかったかのように、こっそりと応急処置でお太鼓を
作り直しておいた。



私たちのお役目は、午前中のお茶席のお運びである。
つまり、お茶席に来ていただいたお客様に、お茶菓子やお茶を運んだり
空になったお茶碗などを下げに行ったりする役目なのである。
くるくるとお茶席と水屋を往復して、立ったり座ったりしているうちに
途中で混乱して、足運びやお茶碗の下げ方を間違えたりしてしまうけれど、
知らん顔して静々と落ち着いていれば全然平気(笑)。



よくよく見ると今日もへなちょこな着付けだったし、お運びの仕事も
小さなミスばかりしていて、結構ヒサンな一日だったけれど、
お高いお茶碗を割ってしまうとか、茶席で着物の裾を踏んづけて
転んでしまうとか、お菓子器をひっくり返してしまうとか、
そういう失敗はしなかったからいいことにしよう。
水屋仕事をしたことで、いい経験をしたし勉強にもなったし。



ときどき無意味に前向きな私。えへ。



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